162side結和 ページ12
私の家まであと5分ぐらい
イルミネーションで綺麗に飾られた家がある。
a「このおうち綺麗だね〜」
周りには誰もいない
結「雅紀くん、」
私が足を止めると、雅紀くんも足を止めて振り返ってくれた
a「どうした？
あ、疲れちゃった？大丈夫？」
と、心配そうに側に来てくれる
結「ううん。
これ、渡したくて…///」
雅紀くんに紙袋を渡す
いつ渡そうか、ずっと迷ってた
結「誕生日プレゼント、です…//」
a「え！まじで!?」
雅紀くんは目を見開いて、ビックリしている
結「少し早いけど、おめでとう」
a「ありがとう!!…開けてい？」
結「うん」
a「うわ！マフラー!?
ありがとうっ!」
雅紀くんはマフラーをぎゅっと抱きしめた
少し水分量の多くなった雅紀くんの瞳が、イルミネーションでキラキラしている
迷って迷って決めたのは、LACOSTEのマフラー
グリーンに白のボーダーが2本入っている、シンプルでかわいいマフラーは、雅紀くんのカジュアルな服装にピッタリだと思った。
あと、LACOSTEのマークのワニも雅紀くんに似合うと思う
値段は1万ちょっと。
高校生にはちょっぴり高いけけど、背伸びをして買った。
それでも、嵐の雅紀くんには安いぐらいかもしれない
a「俺の大好きなデザインだし、あ！このワニも可愛い笑」
良かった…
a「着けてみよーっと」
雅紀くんはさっそく首に巻いてはしゃいでいる
a「めっちゃあったかい！
どう？似合ってる？？」
結「うん！
すごく似合ってる笑」
a「ほんと!?
じゃあ、このまま着けとこーっと笑
結和ちゃん、本当にありがとう！」
結「喜んでもらえて良かった笑」
a「マフラー着けた状態で、
一緒に写真撮ってもい？」
結「うん笑」
人の家のツリーだけどまぁいっか！
って、笑いながらイルミネーションとツリーの前で2人で写真を撮った
a「後で送るね
あ、もう10時だよ！
急ご！」
結「うん！」
スっと繋がれた右手には少し驚いたけど、
嫌じゃなくて、私もそっと握り返した。
雅紀くんは、ちゃんと歩幅を合わせてくれて
隣から少し見上げた横顔は、やっぱりカッコよくて、大人っぽくて…
夏の太陽もいいけど、
雅紀くんには冬の星空が似合うな…なんて思った
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作者名：ミックス。 | 作成日時：2017年12月13日 23時
