我慢しなくていいよ side Kazu ページ17
A「今日は長時間お疲れ様でした。明日は昼からですのでゆっくり休まれてくださいね。」
家に帰ってくると、Aちゃんは俺にそう告げて「お風呂沸かしてきます。」とリビングを後にした。
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それからどのくらい経ったかな？
風呂が沸くまでゲームでもするかと出したはいいが、沸かしに行った本人は全然帰ってこない。
15分ほど経っても帰ってこないから、お風呂場まで行ってみる。
「……………。」
でもそこにはAちゃんの姿はなくて、それならもうあそこしかない。
…ガチャ。
「……Aちゃん？」
ベッドの淵に申し訳程度に座って、窓の外を見てる彼女に心臓がズキッと音を立てた。
俺の呼びかけにそっと振り向く。
A「あ、すみません。ちょっと疲れてしまって。お風呂沸いたら呼びに行きますので。」
「いいよ、無理しなくて。」
A「いえ、本当に大丈夫…」
Aちゃんが言い終わる前に腕を強引に引いて自分の腕の中に入れる。
A「に、二宮さん？どうされましたか？」
「…どうされましたかじゃないよ。」
A「…………。」
「ここは現場じゃないし、誰もいない。我慢しなくていいよ？」
A「私は、別に…」
「ワタシのことまで騙せるとでも思ってるの？4年も好きだったんでしょ？そりゃ？おめでたいし、Aちゃんも心の底からおめでとうって思ってるんだろうけど、でもそれだけじゃないでしょ？……それが普通。だからいいんだよ。」
A「すみませ……私。」
「いいから。泣いて、いっぱい泣いて。また前を向いて、そしたらたくさんいい男いるから。また恋をすればいい。」
その言葉を聞いて、Aちゃんは静かに泣いた。
決して取り乱すこともなく、悲しみと必死に闘う彼女を自分の腕で包み込みながら、次にAちゃんが恋をする相手が自分だったらいいなと、ガラにもなく願いを込めた。
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あぃ - NinoNinoさん» あの…完結していないのに完結表示が出ています。間違えているのなら外していただけませんか…？その、完結から来られる方もいるので (2017年1月1日 16時) (
レス) id: 2e742f7dd6 (このIDを非表示/違反報告)
NinoNino(プロフ) - しろさん» どうなるでしょうねー？私も気になります(笑)自分が凹んでる時に誰かの温もりを感じられると安心しますね(^^) (2016年7月11日 23時) (レス) id: 34f3a9bd68 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 次に恋する相手は二宮さんであってほしいー！何かあったときに誰かそばにいてくれたら嬉しいですね(´ω｀) (2016年7月11日 22時) (レス) id: 30aeae7aa3 (このIDを非表示/違反報告)
NinoNino(プロフ) - 花飛鳥momo★さん» コメントありがとうございます！これからどうなっていくのか私にもわかりませんが(笑)、引き続きお楽しみください(`･ω･´)花飛鳥さんの作品もぜひ読ませていただきます！ (2016年7月11日 19時) (レス) id: 34f3a9bd68 (このIDを非表示/違反報告)
花飛鳥momo★ - すごくおもしろかったです！一気に読みました！私も作品作ってるのでよければ読んでいただきたいです。 (2016年7月10日 11時) (レス) id: d2ced67736 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NinoNino | 作成日時：2016年6月27日 10時
