今宵、復讐してもいいですか？

最後の夏休み ページ25

今日は、最後の夏休みだ。



慧にとっては高校最後の夏休みだ。



そして、＿＿＿復讐決行日。



ねぇ、覚悟しておいてね。








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「慧、来てくれて....ありがと」




「うん、どうしたの？こんなところで」




「話が、したいの」




ああ、と弱く笑った慧。



別れる事、悟られたかなぁ。




「ま、まぁ夜は始まったばかりだし」




「そうだね」




その後、慧とは大学は何処に行くのか、サークルは入るのか等々、他愛ない話をした。




まるで、付き合ってホヤホヤの日みたいだった。




でも、もう戻らないよ？




あの日のことは、忘れられない。どんな顔するかな？




なんて、腹黒い事を考えながら慧との話を楽しんだ。









「ふふっ、ありがと」




そう言って笑顔を作る。




「こちらこそ」




ねぇ、可愛い顔を向けないでよ。心移りしちゃう。




「家まで、送るよ」




「いや、いいよ。侑李ん家行くから」




「あー、新しい彼氏？俺という彼氏がいるのに」




「浮気者には言われたくない。それに、もう彼氏でもない」




あれ、と思うくらいさらりと"浮気者"って言っちゃった。




「ここだから、バイバイ」





そう言って侑李の家に入って行った。




＿＿＿私が悲しいのか、恐いのか顔が見えなかった。

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