気象系わんこさんの毎日 (ページ29)

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6、May I love you? 続ページ29

潤side

最近和の様子がおかしい。
俺だって心配する。

両親が死んだのだって和のせいじゃない。

俺もにぃも気づいてる。
ただ意地になってるだけなんだ。

和と双子の俺は和に危ないことがある度に
なにか感じる。第六感っていうの？
虫の知らせみたいなもんで、なんかゾワゾワする。
あの時もそうだった。

今日は珍しく早く終わり、家に帰ろうとしていた。

ゾワゾワ

俺は直感的に走り出した。
(和になにかあったんだ)
そう思って。

家に帰るとシーンと静まり返っていて、
だれもいる気配がしなかった。

2階の和の部屋に行ってみると、和が寝ていた。
というか寝ているように見えた。

嫌な予感がして、ベッドに近づくと
ベッドの側の机になにか置いてあった。
睡眠薬と書かれた空き瓶と手紙だった。

ハッとした。
もしかして和は死ぬつもりではないのか。

手紙を見てみると、

━━━━━━━━━━━━━━
｜罪を償いに行ってきます｜
｜みんなといるだけで｜
｜楽しかったよ｜
｜ありがとう｜
━━━━━━━━━━━━━━
と書かれていた。
俺は震える手で翔にぃに電話した。