今回の天女様は随分と警戒心が強い

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伊作「失礼します、善法寺伊作です。」

「うむ、入れ。天女様もじゃ。」

『う"……』



入りたくない……!!
おじいさんの声が録音テープとかで、もしもわたしにしか効かない毒だったらどうしよう!?(被害妄想)
善法寺さんや左門兄さんは免疫持ってるけど、わたしは持っていないようなウイルスとか!?!?(被害妄想)


伊作「さ、天女様。入って。」

『……や……す。』

左門「天女……?」


『嫌です!!だってわたししか死なないような毒が撒かれていたら、どうするんですか!?別にわたしは冥福の前借り頂いちゃってもいいですけど、兄さんが知ったら面倒なんですよ!?』


ポカーンとした顔になる善法寺さんと左門兄さん。
いや、なに変な顔をしているの!??
兄さんが知ったら面倒臭いんだよ、本当に。(二回目)



「……ぶ、ぶわっはっはっは!!!!」






『へ?』


突如、弾けるような笑い声が部屋の奥から聞こえた。
小さな部屋が揺れるほどの大爆笑。
何故か笑われた。



「面白い娘じゃのう。安心せい、ここにはそんな珍妙な毒などない。それにお主を殺そうとしたのなら、お主は既に死んでおる。」

『それも……そうですね。』


言われてみればこのお爺さん(?)の言う通りだ。きっとわたしを殺そうとしているのなら、あの少年と出会った瞬間にわたしは死んでいただろう。


だけど……

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