■■■■■■ ページ21
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《世界に異常なし》
《観測を続行する》
《行方不明者ゼロ》
《観測を続行する》
今日もいい天気だった。
今日も友達とバカを言い合って、厳しい先生の前では大人しくして、後輩のトラブルに時々巻き込まれる。
学級委員長の仕事もそこそこして、放課後に部活をした。
何も変わらない世界。
何も動かない日常。
それに疑問を抱くのは遅くなかった。
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「す、好きです!!」
【えっ?】
人生初の告白。
後ろでは同級生が冷やかしに来ているのか、ニヤニヤとこちらを見ているのがわかった。目の前の女の子は気づいていないみたいだけど。
「先輩のことが、好きです!!優しいところとか、学級委員長のお仕事を頑張っていらっしゃるところとか。よろしければ、付き合ってくれませんか?」
女の子の顔は真っ赤で、だけどしっかり俺の事を見ている瞳が、罰ゲームとか嘘とかじゃなく本当なのだと確信させる。
ありがとう、
そう言おうとした。
俺でよければ、
受け入れようとした。
なのに
【ご、ごめん】
口から出たのは
【俺、実は】
俺の知らない俺の声
【好きな人がいるんだ】
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･
･
体を寄生虫に乗っ取られた気分だった。
女の子が半泣きになりながらも、俺の恋を応援してくれる言葉を言うのを朦朧と霞がかった頭で聞く。
友達のからかいも、女の子の走り去る音も、夢のようだった。
家に帰れど、父は夜勤なのでいない。
しかし、頭のどこかで誰かの「おかえり」を求めていた。
おかしい。今まで感じなかった寂しさと苛立ちと焦燥が怒涛の如くせりあがる。
なんで帰ってきていない?
俺は遅くなる報告を聞いていない。
また、他のヤツといるのか?
■■■は一体どこに
【痛っ!?!?】
頭を突然の痛みが襲う。
少し俺に似た少女。
笑顔。泣き顔。怒ったかお。恐怖に満ちたかお。
愛おしい俺の妹。
今更になって気付いた。
俺の隣の部屋はいつも鍵がかかっているんだ。
俺も父さんも疑問を抱かなかったけど、おかしいだろ。だけど今ならわかる。
あれは妹の、Aの部屋だった。
俺は急いで押し入れからピッキングの道具を取り出す。なんでピッキングなんて買ったんだと思った。これはAの安全と健康の確認で、Aの部屋に入るために買ったんだ。
Aは部屋に鍵をかけて寝るから。
ピッキングを使ってAの部屋に入る。
ーー次へ
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うりよ - 兄がむ、村田さんだとお？！！！！ ムフフ(( (2020年3月30日 16時) (
レス) id: 21c35aca73 (このIDを非表示/違反報告)
シオン・ユーミ(プロフ) - 続きは? (2020年1月31日 12時) (レス) id: 3798702d32 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 鬼滅の刃も入ってますか？？関係なくてもなんだか村田、キメツ学園などのワード聴くとテンションを、上がってしまう！！この作品すっごく大好きです！夢主ちゃんの設定の好きなの綺麗な女の人であ、この子好きだわ…って勝手になってました笑これから頑張ってください！ (2019年10月10日 10時) (レス) id: 181cea1ef2 (このIDを非表示/違反報告)
こここここあ(プロフ) - 藍莉さん» コメントありがとうございます!!こんな作品を好きだと仰って下さりありがとうございます!!鬼滅云々は後々明かされるかと……。再度になりますが、コメントありがとうございます!! (2019年9月22日 22時) (レス) id: a8b6e7e105 (このIDを非表示/違反報告)
藍莉 - もしかして、鬼滅の刃も入ってますか？それだったらサイコー！あ、でも鬼滅の刃が入ってなくてもこの作品は大好きです!!応援してます！ (2019年9月21日 20時) (レス) id: 6fc3f2eff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こここここあ | 作成日時：2019年8月24日 4時
