Innocence (ページ10)

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｢そろそろ行かなきゃ入学式遅れるよA｣

『あぁほんとだ！オッパ、私頑張るね！センパイ、オッパをよろしくお願いします笑』

｢任せて笑笑｣

｢何をだよ。頑張れ、A｣
いつも通りのオッパの笑顔に元気がでる

｢ずっとナヒちゃんといろよ？｣

ナヒは小学校からの私の親友
オッパ的にナヒといれば安心らしい

『ありがとう、もちろん！じゃあ私行くね！』

｢あーー！！まってAちゃん、カトク交換しよっ？｣
きゅるんと効果音がなりそうなくらいかわいらしくしゃべるベクセンパイ

オッパ以外の男の人が友だちにいない私のカトク
ベクセンパイなら、と答えようとした瞬間

｢ダメ｣

｢だから、なんでお前が答えるんだよ！Aちゃんに聞いてんの！｣

｢オッパだーかーら｣

｢オッパだからなんだよ！Aちゃんが決めんの！｣

よく分からない言い合いが始まる２人

『私は大丈夫です^ ^』

｢やったーっほれ見ろ｣
センパイは勝ち誇ったようにオッパを見る

｢はぁ｣
頭をガジガジ掻きながらため息をこぼすオッパ

そのままセンパイとカトクを交換し、友だちの欄に"ベクセンパイ"が追加された

センパイはものすごく喜んでた←

そのままオッパとセンパイとはお別れして、１年生の方に向かった

・

体育館に入って待っているけどものすごく視線が痛いオッパといたからだろうか。。
なんだかヒソヒソ話す声も聞こえるし、恥ずかしさと嫌悪感でいっぱいだったとき

｢A｣

『ナヒーーっ！』

親友の登場に一気に嫌な気持ちは収まり安堵した

｢おはよ、相変わらず注目の的ね笑｣

何度も経験してきたから全てお見通しの様子のナヒ

『もう嫌だよ、、オッパ人気者すぎる。。』

｢はぁ、分かってないところも相変わらずね。見られたり話し声が聞こえるのはジョンデさんと歩いてたからだけじゃないんだから｣

『え？』

｢笑あ、ベッキョンセンパイとも話したんだって？｣

『うん、カトク交換した。』

｢ぇえええ！ジョンデさん以外初なむじゃ？｣

『うん笑笑』

｢わぁジョンデさんも入学早々大変だわ｣

時々よく分からないことを言うナヒ
考える姿もクールビューティって感じで素敵！
スタイルが良くて綺麗で冷静で優しくて、姐御肌の自慢の親友。

｢まぁ、Aはほかの人も知るべきよね｣

『だから何ー！』

｢んーん、気にしないの笑あ、同じクラスでよかったね！｣

そうなのだ。これで私とナヒは10年連続同じクラス！うん、最高

この時の私はただただ始まる高校生活にわくわくしていた。