Innocence (ページ3)

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プロローグ You side ページ3

You side

私にはオッパがいる。

一人だった私を、オンマとアッパ、そしてオッパが家族にしてくれた

血の繋がりがないのにここまで育ててくれて

本当に感謝しているしオンマとアッパとオッパと家族でいられて、私は幸せ者だ

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小さい頃からオッパは私に

「嬉しい時誰に言うの？」とか、「Aの一番近くにいるのは？」とか、「A1番好きな人は？」とか

「Aがオッパって呼ぶ人は？」

とか、何度も聞いてきた。

その全てに「オッパ」「ジョンデオッパ」と答えていた

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学校に入る前はそれが当たり前だったし、

小、中と学校に入っても、小さい頃からその答えに慣れていたからなのか

ずっと変わらなかった

それは今でも同じ

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もちろん友達はいたし、すごく大切だった

けれどオッパはなぜか特別だった

どんな存在かって言われるとただ「オッパ」という言葉では表せない

私にとって "ただ一人" の存在だった

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そしてなぜか私は男の子と関わることがほとんどなかった

特に困るわけではないけれど、

友達に彼氏ができたりすると関わりすらない自分が不思議に思えた

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その代わり私の隣にはいつもジョンデオッパがいた

だれよりも優しくて、かっこよくて、

一緒にいるといつの間にかこっちまで元気になってしまうオッパは

もちろん人気者で、

でもオッパはずっと私と居てくれた

だから、オッパ以外の男の子はどんな子なんだろうって興味が湧くことはあっても、

彼氏がほしいとかは思ったこともなかった

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明日、私は高校に入学する

もちろんオッパと同じ高校

頭のいいオッパとどうしても同じ高校に通いたくて頑張って合格した

頑張る私を、オッパは嬉しそうに応援してくれた

それもあってすごく頑張れたと思う

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高校は中学なんかよりたくさんの人がいる

進学高だから私と同じ中学の子は多くない

新しい環境は、なにか新しい出会いがあるのかな、？

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ジョンデオッパしか知らない私に