コーヒーよりも甘く、砂糖菓子よりも苦く【短編集】 (ページ7)

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忘年会　yb×in　微ym×ar ページ7

〇社会人×大学生

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伊野尾side

　『ごめん。忘年会に誘われちゃったから帰るの遅くなる』

伊「あっそ」

　『日は跨ぐと思うから先に寝といて』

伊「はいはい」

　『ごめんな。』

伊「いいから」

　『ん。じゃあ、おやすみ。また明日な』

伊「おやすみ」

現在の時刻は午後８時。

俺の目の前には、まあまあな量のご飯とおつまみ。

伊「薮も明日から休みだから、２人で久しぶりに飲めると思ったんだけどなぁ…」

なんて思いも虚しく、恋人は忘年会へ行ってしまった。

こうなったら…

伊「誰か誘って飲みに行くかぁ」

かといって、誰か行けそうな人いる？

薮が忘年会に行くって事は、絶対に大ちゃんも行くだろうし。

知念と裕翔はまだ未成年だから誘えないでしょ。

…あ、いるじゃん。適任者が。

山田を誘おう。

・

・

・

　『はい、もしもし』

伊「山田？俺だけど」

　『珍しいね。どうしたの？』

伊「あのさ、今から飲みに行こ」

　『なんで急に』

伊「薮が忘年会に行っちゃったし、山田も大ちゃんが忘年会に行っちゃって暇かなと思って」

　『つまり、酒を飲みたいから、暇なお前が相手をしろと』

伊「まぁ、そういうこと」

　『…分かったよ。何処に行けば良いの』

伊「〇〇って所に30分後に来て」

　『はいはい』

伊「じゃあまた後でね」

　『また後で』

とりあえず飲み相手はできたし。

まぁ、このご飯は明日食べたら良いでしょ。

山田を待たせちゃ悪いし、もう出よ。