ACE ページ6
フォーの声が聞こえた直ぐ後。
一発の銃声が辺りを包む。
その時、心臓がスッと冷えた。
フォーが撃たれた、、、。
そう思った瞬間に、ドス黒い怒りがフツフツと、心臓から手先の血管まで全てを巡った。
｢まず一人目。｣
まだ煙が立っている為、見えずらいのだが、先程のACEの、ヤツの声で居場所は掴んだ。
気付かれないよう、足音を消し、姿勢を低く素早く近付き、ヤツの頭を見つける。
そして、後頭部に獲物を当てた。
が。
ゴリッ
｢バレバレですよー？
二代目JACKさん♪｣
動きを読まれており、逆に後頭部に銃を当てられる。
じゃあ、俺が当てているこの頭は、、、。
ドンッ
｢はい。
二人目ー。｣
｢そんっ、、、！｣
フォーに引き続き、セカンドまでも撃たれ、我慢出来なくなったのか、シックスが声を出してしまった。
だが、直ぐに誰かから口を塞がれ、その場を離された。
恐らくS-Aメンバーの誰かが俺の口を塞ぎ、その場から移動させたのだろうが、もう二人殺られて黙ってなんか居られない。
ACEの野郎、絶対にぶっ殺してやる、、、！
段々と煙が薄れてきて、何処に人が居るかくらいには分かるようになって来た。
それを待っていたのか、一人が動き出した。
多分、S-Aのメンバーだろう。
俺もアイツに続き、ACEを殺る！
そう思い、懐に忍ばせておいたナイフを取り出し、動き出した一人の所へと向かおうとした。
だが、俺をこの場へと避難させたソイツが、俺の腕を思いっきり後ろへと引っ張り、倒れてしまった。
ダンッ
｢っ痛、、、！
何すん、、、！！｣
｢しー。｣
自身の口に人差し指を当て、俺の目の前で嗤うソイツは、俺がぶっ殺すと決めたヤツだった。
｢てめぇっ、、、！
ぶっ殺してやる！！！｣
俺が獲物を喉元に突き刺し殺すよりも、ソイツの動きは一枚上手だった。
｢遅過ぎ。｣
ドンッ
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作者名：童子 | 作成日時：2019年12月27日 23時
