モブの彼氏がイケメンダメ男とか聞いてない【赤葦京治】

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あの衝撃的な告白から約1ヵ月



1ヵ月で変わったことは4つある



1つ、呼び方が変わったこと



2つ、敬語がなくなったこと



3つ、私の地味なスクールライフが消え失せたこと






そして4つ目。



私の中の赤葦京治=優等生のイメージが完全崩壊したこと…









「ねぇA、キッチンからポテチ持ってきて」

「紅茶とコーヒー好きなの淹れてきていいよ…俺はコーヒーね」

「A、A〜そこのリモコン取って〜」



…本当にダメ人間葦京治だ



1ヵ月前は絶対嘘だと思ってた。



まさかこんなにダメ人間だったとは…



「ねぇA聞いてる?」



「聞きたくないんだけど」






え〜と悪びれる様子もなくむしろ私が悪いみたいな目をする赤葦



校内で優等生の皮剥ぎ取ったろかこの野郎…



「てかここ赤葦ん家でしょ。普通赤葦が用意するだろ…」

「でも俺ん家だから俺ん家のルールに従ってね」



いつもの無表情を緩めて微笑みながら言った言葉に私は逆らえず、2階にある赤葦の部屋から1階のキッチンへ行く



全く…赤葦に逆らえないって私はどんだけ世話焼きなんだ…



「ポテチも持ってきて〜」

「自分で取りにこいよ」



1番最初に来たときに教えて貰った棚から紅茶とコーヒーの袋を出す



ちなみに赤葦が自分と私の分の飲み物を用意したのは1番最初に来たときだけ



あとは全部私が用意している…



紅茶とコーヒーを淹れたカップとポテチをトレーに乗せて階段を上がると机に顔を伏せた赤葦が。



部屋に入ると顔をあげて一言



「おそーい」



全く…このダメ男は…



ダメ人間葦京治め…

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