【魔法少女は星に詠う】太陽よりも輝いて【アヴィオール】 (ページ4)

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ep3 『小さな光の少女達』ページ4

ロイヴィアは伝記の部屋で分厚い本をいくつか借りて、グレイロッドにお礼を伝えてから図書館を出ました。

本の中の一冊に、「りんご村の伝説」がありました。その本は、この村で起こった奇跡のような事実を、細かく詳しく書いています。

『──かつてそこは、美しき大自然に守られる偉大なる星であった。

鳥は可愛らしい鳴き声で歌い、動物は自然に身を任せて悠々と生き、海は青々と人々を繋いでいた。

しかし、ある時悲劇が起こった。

雲ひとつ無かった青空が突如夜のように暗くなり、光は消え、何か形のあるようでないものが人々をさらっていった。

土地は闇に呑まれ、生き残った者達は武器を手に挑もうとするが、太刀打ちできない。
そこに現れたひとつの光。

それは星のように小さな輝きだったけれど、彼らにとっては十分な救済者であった。
その光こそが魔法少女。
私たちの守護者。

彼らはある場所を守った。
そこが、人類最後の楽園イーハトーヴの丘。

人々はそこで、新たに文明を築いた。
魔法少女は闇を射ち、人々を守った。
そして、後継者を育てていった。

現在も、魔法少女は存在している。
そして、我々を守ってくれている。

このお話は、イーハトーヴの丘にりんご村がつくられ、ある大発見をしてからの出来事である──

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