家3 ページ5
手紙を読み終わったのだろう、母は紙を綺麗に折りたたんだ。そして、それを返してくれると思いきや──封筒ごと暖炉へ放り投げてしまった。
『えっ!?お母さん!?何す…』
「黙りなさい!!この、魔女め!」
『…え』
母は怒りに染まった真っ赤な顔をしていた。また、矢継ぎ早に言葉が飛んでくる。
「あぁ……!!なんてことなの!?あいつは──私を裏切ったあいつは魔法使いだった!!お前は絶対に魔女じゃないと思ってたのに!!ああぁ……!!!」
バシッ/
『……っ……』
殴られた。そう理解するまでに何秒かかったか。
「反魔法使いの家から魔女が出てくるなんて!!ああぁ、なんてことなの!?ねぇ、A。どうしてお前は魔女なのよ…っ!!」
『……』
母が一語一語打ち込む度に、頬を何度も何度も殴られる。痛い
そして、母はあまりの出来事に呆然としている兄に目を向ける。
「ねぇ、あんた。何をボサッとしているの?昔、話したでしょ?魔女や魔法使いは危険だって。その魔女が今、ここにいるのよ!?」
「…でも、どうすれば」
「そうね、閉じ込めなさい。魔女は危険だから何をするかわからない。私たちに被害がないようにしないと、ね」
母は憎々しげに私を睨みつける。
何かが大きく変わる、そんな気がした。
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桜うさぎ - めっちゃ面白いくてすぐに全話読みました!!次のお話待ってます!!頑張ってください!! (2月6日 16時) (レス) id: 0c095cdac6 (このIDを非表示/違反報告)
ルイーザ(プロフ) - 晴れ猫さん» 晴れ猫さんコメントありがとうございます。こんな拙い小説を一気に読み進めてくださるなんて…嬉しいです。ゆっくりと更新していくので応援していただければ嬉しいです! (2022年4月6日 2時) (レス) id: 2d3f85be95 (このIDを非表示/違反報告)
ルイーザ(プロフ) - はっぱさん» はっぱさん、面白いなんて言って頂きありがとうございます、嬉しいです…。応援もありがとうございます。頑張らさせてもらいます!! (2022年4月6日 2時) (レス) id: 2d3f85be95 (このIDを非表示/違反報告)
晴れ猫 - めっちゃ面白かったです…!一気に読み進めちゃいました笑(≧∇≦*)気ままに更新頑張ってくださいね〜。ヾ(o´∀`o)ノ (2021年10月3日 13時) (レス) id: 6d331d87b0 (このIDを非表示/違反報告)
はっぱ(プロフ) - とても面白くて、一気に読んでしまいました!!更新大変だと思いますが、頑張って下さい!応援してます!! (2021年7月20日 13時) (レス) id: c56a6257a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルイーザ | 作成日時:2019年11月7日 23時