長官室にて ページ25
MACUSAに着いて、私はニュートと一緒に待合室の椅子に座った。
…うーむ…。この場合は癒者か闇祓いか…。ただ単に魔法が使えなくなったら癒者だけど、呪いをかけられたら闇祓いなんだよなぁ…。あれ、というかMACUSAに呪いを持ち込んでいいっけ?
『うーむ…』
…癒者と闇祓いの心得がある人…。あ、いるじゃん。
『よし。行くよ、ニュート』
ニュート「え!?うん」
立ち上がってエレベーターに乗り、エレベーターの屋敷しもべ妖精に長官室に連れていってもらう。
『Aです』
長官「入ってくれ」
扉を開けると、デスクの上の書類が凄いことになっていた。
…うわー。私より凄い。
長官「なんだ?どうした?」
『あー…。ニュートが呪いを受けたらしくて』
長官「MACUSAに呪いを持ち込むなど…。君では対処出来ないのか?君は闇祓いだろう?」
…こっちに仕事を増やすな、と言っている。
『…これまでにはないケースで…』
…だって失敗してニュートの舌が切れたり千切れたりしたら怖いもん。やって失敗するならやらないほうがいいし。
長官「見せてみなさい」
ニュートが舌を出す。と、長官が杖を振ると舌に黒く禍々しい魔法陣のようなものが現れた。
『うわ……』
長官「ふむ。子供のお遊び程度の呪いだ。解けない訳では無いが…。A、君がやりなさい」
長官が本棚に向かって杖を振ると、1冊の本が飛んでくる。
…あ。「教科書にも載っていない魔法薬学370集」だ。
パラパラと本が開け、ページを開く。
『ベゾアール石の粉末とビタールート、ニガヨモギを加えたものを飲み、…………!』
…嘘でしょ…!?
長官「話は終わりだ。私は残っている仕事があるから帰ってくれ」
ニュート「え、待ってください!グレイブスさんは何もやってくれないんですか!?」
長官「…すまない、スキャマンダー。Aにやってもらってくれ」
そんなぁ……と涙目になるニュート。
ニュート「ぐれぇぶすさん……」
長官「頼むからそんな顔をしないでくれ」
『…行くよ…ニュート。……はぁぁ…』
私はニュートを引っ張り、MACUSAを出た。
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リサ - こんばんわ。いつもこの小説を読んでいます。次も楽しみです。闇落ちの方を読んでみたいです。 (9月8日 0時) (レス) @page28 id: ebda27dca2 (このIDを非表示/違反報告)
ルイーザ(プロフ) - みかんさん» コメント有難う御座います。作品を楽しんで頂けて、とても嬉しいです。闇堕ちですね。有難う御座いました。拙い文章ですが、これからも楽しみにして頂けると嬉しいです。 (2019年9月4日 16時) (レス) id: 4a1e9af14b (このIDを非表示/違反報告)
みかん - こんにちは。いつもこの小説を楽しみにしています。闇落ちのほうを読んでみたいです!楽しみにしています!! (2019年9月3日 12時) (レス) id: 10b371d446 (このIDを非表示/違反報告)
ルイーザ(プロフ) - きなこさん» 返信遅くなり申し訳ないです。コメント有難う御座います。そう言って下さり、とても嬉しいです。闇堕ちありですね、有難う御座いました。拙い文章ですが、これからも楽しみにして頂けると幸いです。 (2019年8月29日 8時) (レス) id: 4a1e9af14b (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - はじめまして、こんにちは!!この作品がとても好きなので、いつも楽しみにしてます♪私的には闇落ちルートありだと思います!!これからも楽しみにしてますね。 (2019年8月28日 9時) (レス) id: 5408dae180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルイーザ | 作成日時:2019年7月6日 8時