ニフラーから戻った私

疑問2 ページ46

あれから3日。何も進展がない。何も思い出せないし、何を忘れているのかもすらわからない。

氷を出してみた結果、夢の中で聞いた声と氷を出す時の声は一緒に聞こえた。ただ、私は記憶がある限り誰かに罵倒された覚えはないので、声はともかく、言葉は私が作り出したものだと思う。


ニュート「A、大丈夫？」

『ん…んんん…大丈夫』

ニュート「本当に大丈夫？もう3日ぐらい唸ってるけど」

『大丈夫…』



きゅるるる…



ニュート「A…まさかとは思うけど…何日物を食べてない？」

『え…えっとね…2日くらい？』

ニュート「……。A、何日寝てない？」

『……』

…これ正直に言ったら絶対怒られるやつだ。しかも、もう食べている食べてないの段階でやらかしているから、これ以上罪を重ねたくない。

ニュート「A？」

『も、も、黙秘権を行使します！』

ビシッと手を挙げて、言い切る。ニュートは呆れたような表情を浮かべる。

ニュート「……はぁ。この様子だと3日…4日…。いや、もっとかな」

ギクリ。

ニュート「…やっぱり。ちゃんと寝ないと。…今度同じことしたら眠り薬を盛るか…」

…やばい。ニュートはそうした方がいいと思ったら本気でやる人だ。

『もうしないです！もうしないからやめて！』

ニュート「本当に？」

『本当に！』

私がコクコク頷くと、ニュートはさっきまでの呆れ顔をさっと消してニコリと笑う。

ニュート「ちゃんと守ってね。ところでA、休憩しない？」

『するする』

正直凄く疲れきっていたから、凄くありがたい。私はニュートの淹れてくれた紅茶を飲むため、紙などをざっとどかした。



次回、一波乱。

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