ニフラーになった私

一方通行 ページ6

『キューキュー！！キュッキュッ！！』(ニュート！私だよ！元に戻して！！)

声を大にして訴えたが、ニュートは何も気が付かないようで、笑顔を浮かべたまま背中を優しくなで続けた。

…あぁ、ニュートにはこの言葉通じないのか…。

私はニュートの言葉がわかるけれど、ニュートは私の言葉がわからない。私はニュートのことがわかるけれど、ニュートは私のことがわからない。完全なる一方通行だ。

ポケーと考えていたら、いきなりニュートの顔がどアップになった。どうやら、ニュートの手の中にいる私をニュートの顔に近づけたらしい。

…えっ！？近い！ニュート！？近いって！！

ニュート「君は…普通のニフラーとは違って目が青いんだね…。新種のニフラーかな…」

ニュートが一人でブツブツ言うのは今に始まったことではない。ほっといてもいいだろう。

…もしニュートが私に魔法をかけたなら、ニフラーの姿として初めて会ったときに何かしらアクションがあるはずだ。でも、ニフラーの姿で初めて会ったとき、何もアクションがなかった。しかも今、初めての子に出会ったように調べている。ってことは、まさか。ニュートは私に魔法をかけて、ない…？

私の中で、一つ結論が出たところとニュートが「…………調べてみるか…」と呟いたのが同時で、今まで考えていたことが全て吹き飛んだ。他の言葉は全てスルーしていたが、ニュートが呟いた「調べている」という言葉が残った。意味を理解するのに少し時間がかかり、やっと理解したときには体が小刻みに震えていた。

『キュ！？キューキュッキュッ！キュ！』(調べるって何を！？何を調べるの！？)

キューキューと鳴いたり(本当は言葉を言ったけれど)、ニュートをじとーっと見つめたり一生懸命アピールしたけれど、ニュートには通じなかった。

抵抗むなしく、ニュートは私を手の中に入れたまま部屋をでた。






テスト終わったーーー！！！！

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