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大切な全てを守るために ページ48

火傷しないように炎に近付いて、目を閉じ、いろいろなことを反芻する。

「消えろ、この悪魔!!」
「こっちにくるな、化け物!!」
「あなたなんて…生まなきゃよかった…」

『あぁ…』

誰の声だろう…。聞いたことあるけど…思い出せない…。

体が冷たくなる。だけど…もっと…もっと…。

「あんたなんて…いらない」
「消えてしまえばいいのよ。あんたが生きていることなんて…誰も望んでないわ」
「化け物!!お前のせいで俺たちがどんなに苦労していると思っているんだ!!」

…嫌だ…。やめて…

『あああ…』

足下から氷が広がっていき、床も壁も覆っていく。でも、まだ量が足りないようで氷は炎に押される。

…もうちょっと…もうちょっと…。

「あんたのせいで…私の家族はバラバラになったの…!あんたのせい、あんたのせい…!!」「お前がいるせいでこの家はこんな風になったんだ!早く…出て行け!!二度と帰ってくるな!」
「見損なったわ。あなたがこんなことするなんて…!!」

「「「「「お前なんて、消えてしまえばいいんだ」」」」」

…やめて…。…やめて……!もう、これ以上……!!

『ああああぁぁぁぁ………!!!』

氷が勢いよく広がっていき、炎を覆っていく。時間はかかったけれど、なんとか炎は完全に消えた。

…よかった…!

だが、もう限界なのか、頭が痛い。息も苦しい。体にも力が入らない。ふらつき、思わず地面に倒れる。

ニュート「ニーナ!!」

ニュートが癒者の治療の手を振りほどき、こっちへかけて来て私を抱きとめてくれたため体を床に打ち付けることはなかった。

『…ニュート、無理しないって約束破っちゃった…。ごめん、ね…』

息も絶え絶えに呟く。もう、限界だ。

それでも、炎を全て消したことによりすごく嬉しかった。



私は、ニュートの腕の中でやっと終わった達成感と幸福感に包まれながら、ゆっくりと意識を失った。






13000,14000hitありがとうございます…。

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ルイーザ - もちもちさん» ありがとうございます!ファンタビを見ていて、あぁーニフラーになってニュートと一緒にいたい…と思ったのがきっかけです笑 (2019年3月2日 19時) (レス) id: 9b9c086320 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - 自分が二フラーになるというのは斬新なアイデアですね!!! (2019年3月2日 11時) (レス) id: 1a117e39f3 (このIDを非表示/違反報告)
ルイーザ - かなとさん» 外しておきました。ご指摘ありがとうございます。 (2019年3月1日 17時) (レス) id: 9b9c086320 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読んでオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月1日 16時) (レス) id: 32a3956d03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルイーザ | 作成日時:2019年3月1日 14時

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