ニフラーになった私

選択と決意 ページ44

グリンデルバルド「…仕上げにかかるとしよう」

グリンデルバルドがそう呟くと、青い炎がより一層大きくなった。

グリンデルバルド「選択の時間だ、A。この炎は全てを跡形もなく燃やし尽くす。このトランクも…MACUSAも…君の大切な物も人も全て…ね」

『っやめて！』

グリンデルバルド「だが、君が私の元へ来るというなら今すぐやめる。…さぁ、どうする、A？」

『……』

…誰も死なせたくない。何も燃やされたくない。これ以上私のせいで、大切な物も人も失いたくない。私がここで手を取ったら…グリンデルバルドの元へ行ったら…大切な物も人もなくならない。

……手を……取れば……。

ニュート「行く…な……」

『ニュート…』

グリンデルバルド「…ほぉ。磔の呪いにも耐え、炎にも耐えたのにまだ喋る余裕があるのかニュート・スキャマンダー」

ニュート「ニーナ…ニーナは…僕たちを…僕を裏切らない…でしょ…？」

『……ニュート…』

グリンデルバルド「時間切れだ、A。さて、どうする？私の元へ来るか、大切な物と人も失うか。…答えは？」

『……』

グリンデルバルド「……A」

『…………私は、あなたのところには…行きません』

グリンデルバルド「…そうか、残念だ。せっかく選択の余地を与えたというのに」

これからの出来事を楽しむかのようにククッと嗤いながらグリンデルバルドがそう言うと、ただでさえ大きい炎が、より大きくなった。


11000、12000hit有難うございます…。

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