10.大毅くんと私 ページ10
〆．
逃げ出した先でわんわん泣いた。
こんな時に見つけてくれるのはりゅうで
「察したわ、お前らの関係」
それ以上は何も言わずに
ただ私を抱き締めていてくれた。
「大毅くんのことっ、ほんとに、ほんとに、好きなのに、」
「ん」
「なんで、みんな、あんなに意地悪、言うの？」
「んん……」
「思わず、ちゅー、しちゃった……っ、もう終わった、大毅くんに、嫌われたぁ………！」
ぽん、ぽん、りゅうの手が私の背中を優しく叩く。
「りゅうぅぅ……っ！お悩み、そーだん、するっ……。大毅くんのこと、好きすぎる、どうしたらいいの……？」
「んー」
「大毅くんずるい、こんなに好きにさせて、ずるい……っ」
「…………その悩みは、俺やなくて、あいつが解決してくれるんちゃう」
「………………へ？」
涙と鼻水で有り得ないくらいビシャビシャな私の顔を、
りゅうが奇跡的に持っていたタオルとティッシュで拭ってくれる。
そして振り返った先に、
息を切らした大毅くんが立っていた。
「流星、のけ」
「うるさ。遅いねん、ほんまに」
「ええから二人にさせろ」
「こわ。ほんならA、また後でな〜」
りゅうが去っていき、二人きりになる。
私は大毅くんの顔を見れなかった。
「単刀直入に言う。
俺はAが好きです。俺と、ほんまに付き合ってください」
「、」
「俺がAを彼女やって神ちゃんに紹介したんは、偶然やない。たまたまあっこにおった女子やから、やなくて、Aやから……これ口実にいけるかな、って下心もありました」
なんでか敬語混じりなの。
それがおかしくて、大毅くんらしくて、また好きが増えて。
「大毅くんと私、両想いなの？」
「俺のファーストキス、さっき、初恋の人に奪われた」
「………私もファーストキス、さっき初恋の人に捧げたよ……っ！」
ぎゅうっ。
「ほんとの彼女って名乗っていいの？」
「ええよ、もちろん」
「大毅くん、大好き……っ！」
「俺も好きやぁ……！！」
ありがとう。
この気持ちは
否定しなくていいんだね。
〆．
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たぁ。 - 私、はゆなさんの作品大好きです！よく拝見させてもらっています！これからも頑張ってくださいね！ (2020年4月29日 10時) (
レス) id: fbab9a6160 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく - 重ちゃんの反応が可愛いすぎて、もうめちゃくちゃキュンキュンしました！！((o(^∇^)o))このお話、すっごくお気に入りです！！これからも頑張って下さい*\(^o^)/*応援してます！！ (2020年4月25日 4時) (レス) id: b5339469b1 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - めちゃくちゃ良かったです。 告白のところがもうキュンキュンしました。ヤバかったです。このお話だいし 告白のところがもうキュンキュンしました。このお話大好きです。 これからも頑張ってください。 (2020年4月24日 20時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2020年4月23日 14時
