07.「好き」 ページ7
〆．
「大毅くん、一緒に帰ろう？」
「かかかか、帰りまふっ」
「緊張してる？」
「し、してへん！」
「そっか……。私は心臓ばくばくだよ？大毅くんと違って慣れてないもん……ごめんね、余裕なくて」
「あ、う、ええ、」
靴を履き替え、大毅くんと向き直った。
「………手、繋ぎたいな」
「………………！！」
ガクガクガクと大毅くんの頭が縦に動いた。
いいのかな、ほんとに。
そっと手を取れば、
それは彼によってより強く絡まった。
「えへへ、照れるなぁ」
「………お、俺も、やから」
「ん？」
「俺も！……緊張、しとる」
真っ赤な顔に、疑う人なんていないだろう。
のんびりお話ししながら歩いていると、
電柱にリードで繋がれたわんちゃんを見つけた。
「わぁ、可愛いね」
「ほんまや！わんこ〜！お、リードに名前書いとる！………見てみ！ほんまに『わん子』って名前や！」
はしゃぐ大毅くんの手は握られたまま。
心が温かくなった。
「柴犬やんかぁ、俺いっちゃん好きやねん！可愛いわ〜」
「…………………」
可愛い。
大毅くんが可愛い。
癒されると同時に、
大毅くんにこんなにも可愛い可愛いと言われるわんちゃんが羨ましくなってきた。
「………いいな、私もわんちゃんになろうかな」
「え、？」
「そしたら、大毅くんに可愛いって撫でてもらえるのに」
目を伏せる。
本当に付き合ってる訳でもないのに、
なんて、贅沢な願望。
「………ごめんね？もう行こうか」
いつか本当に大毅くんの隣に並べる人、いいなぁ。
ゆっくり歩き出そうとした私を
動かない大毅くんが引き留めた。
「………てるから、」
「？」
「思ってるから！Aのこと、可愛ええって！いつもいつも！」
「…………っ、」
………どうしよう。
すごく嬉しい。
それに私、
すごく
大毅くんのこと、
好きだ。
〆．
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たぁ。 - 私、はゆなさんの作品大好きです！よく拝見させてもらっています！これからも頑張ってくださいね！ (2020年4月29日 10時) (
レス) id: fbab9a6160 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく - 重ちゃんの反応が可愛いすぎて、もうめちゃくちゃキュンキュンしました！！((o(^∇^)o))このお話、すっごくお気に入りです！！これからも頑張って下さい*\(^o^)/*応援してます！！ (2020年4月25日 4時) (レス) id: b5339469b1 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - めちゃくちゃ良かったです。 告白のところがもうキュンキュンしました。ヤバかったです。このお話だいし 告白のところがもうキュンキュンしました。このお話大好きです。 これからも頑張ってください。 (2020年4月24日 20時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2020年4月23日 14時
