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硝子を見送り昨日の出来事をよく思い出す。
「また、姫抱きされてしまいましたわね。何故毎回姫抱きをするのかしら全くだから嫌なのよ五条悟は。だいたいこの浅成家の令嬢である私を姫抱きなんて!贅沢にも程があるわ。」
と、1人でブツブツ話しているはたから見たらヤバいやつだが。これは彼女の照れ隠しなのだ。浅成家のご令嬢であるAは蝶よ花よと、いや、の割にはじゃじゃ馬娘に育ってしまったがとにかく大事に育てられたため男性に対する免疫がとにかく無い。
そのため五条の半分以上本気であるからかいにはめっぽう弱いのだ。
家「相変わらず仲良しなんだね。はい、紅茶」
独り言を聞いていたのか家入はくすくすと笑いながらAに紅茶を渡す。
「ありがとうございますわ。て!仲良くなんかありませんわあの男は私をからかってるだけですもの」
マグカップを口元に持っていき頬を膨らませ赤く染めた不満の表情をする彼女は非常に可愛らしいと家入は関係ないことを考える。
家「あれは半分以上本気だと思うけど。」
的確な事を言う家入は落ち着いた様子で1口コーヒーを飲む。
「辞めてちょうだい。私、なんであの男と婚姻関係を結んでしまったのかしら」
そうため息をつく彼女は実は五条悟の6歳からの許嫁であり18歳の年に妻となっているのだ。
職場では浅成を名乗っているが戸籍上はすでに五条Aになっている。
家「それは、18歳の時の自分に聞くしかないね」
そう笑いつつAをからかう家入。
「まあ、後悔はしてませんわ。」
優しい笑顔をうかべ紅茶を飲む彼女の姿は令嬢と言うだけ気品があるのだった___。
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--------キリトリ線--------
実は五条先生の許嫁で奥さんであるAさん。許嫁になったきっかけのお話とかも書いて行けたらと思っています。
ちなみに、夫婦である2人は硝子さんいわく夫婦になっても恋人のような兄妹のような不思議な雰囲気があるらしいですよ。
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作者名:吉村 | 作成日時:2020年11月24日 14時