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2人が廃ビルへ入った後3人はベンチに座っていた
伏「やっぱ俺も行きますよ」
自分の出番がないのが嫌なのかそれとも2人が心配なのかそう言い始める伏黒。
五「無理しないの。」
五条は病み上がりの伏黒を咎める。
「そうよ、伏黒。あなたは病み上がりなんだから大人しくしておきなさい。それに、これは2人のための実地試験よあなたが行っては意味無いわ。」
少し冷たく聞こえるがこれは伏黒のことを心配してるが故の物言いだ。
五「そうそう、めぐみんは大人しくしておきなさい」
伏「、、、殴りますよ」
めぐみん呼びが頭にきたのかいつぞやの時のように言う伏黒。
それを無視し話し始める五条。
五「悠二はさ、イカれてんだよね」
そう自分の頭を指す。
五「異形とはいえ、
生き物の形をしたものを__
自分を殺そうとしてくるものを__
一切の躊躇なく捕りに行く。
才能があってもこの嫌悪と恐怖に打ち勝てず、志半ばで挫折した呪術師を恵も見たことがあるでしょ?
__今日は彼女のイカレっぷりを確かめたいのさ。」
そう言う五条に伏黒は疑問に思う。
伏「でも、釘崎は経験者ですよね?今更なんじゃないですか。」
その疑問にAが答える。
「それは愚問だわ伏黒。呪いは人の心から産まれるのよ。人口に比例し呪いも多く強くなるわよね?
____釘崎に分かるかしら、地方と東京では呪いのレベルが違うということが。」
それに続けて五条が話す。
五「レベルと言っても、単純な呪力の話だけじゃない。狡猾さ___
知恵をつけた獣は時に残酷な天秤を突きつけてくる。
___命の重さをかけた天秤をね。」
そう会話が終わったのを見計らったように禍々しいオーラを放つ廃ビルから呪いが飛び出してくる。
3人は冷静にそれを見上げている。
伏「祓います。」
そう伏黒が臨戦体勢に入ろうとする
五/浅「「待って/待ちなさい」」
祓おうとすふ伏黒を止める五条とA。
伏黒は何故だという表情をする。
その瞬間、呪いから釘の尖端が飛び出し祓われた。
それと同時に廃ビルの禍々しいオーラも消えてゆく。
五「いいね、ちゃんとイカれてた。」
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作者名:吉村 | 作成日時:2020年11月24日 14時