学生時代2 ページ14
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のそりと布団の膨らみが動き、綺麗な白髪の髪をわしゃっとし起き上がる。
五「ちっ、、うるせーな。今何時だと思ってんだよA。」
五条の苛立つ顔を見て鼻で笑う彼女は心の中では彼を苛立たせたことにビビっている。
「それは自分の胸に聞いてみたら分かるんじゃなくって?こんな朝早くから起こされた理由が」
ふんっとそっぽを向くA。眠い目をこすりながら五条はAの方を見るとパジャマのままでいることに気づく。
五「あ?、、、お前、何でパジャマのままなんだよ」
切れつつもそう聞く五条を見て田島はやってしまったとため息をつく。
「それは今関係ないでしょ!もう、ほんとむかつく、、、なによ、ジロジロ見ないでくれる?気持ち悪いわよ五条悟。」
と言われるが見てしまうのも無理ないだろうと田島は思う。幼少期から好きな女の子が自分の部屋に時間帯はどうあれ夏仕様の露出の多いパジャマを着て居るのだ。
色々と考えてしまうのが男の
五「、、、おい田島。」
その一言には明らかに『お前は出てけ』という意味が含まれており鋭い眼光で睨まれる。
田島「それはさすがにどうかと思いますよ悟坊ちゃん」
その返答に対し五条は鼻で笑い『お前誰に向かって口聞いてるの』と威圧し続けて
五「お前が思ってるようなことはしねーよ」
と言いきった。そしてもう一度鋭い眼光で睨まれた田島は耐えきれずに『すみませんお嬢様!』といいAを五条の部屋に優しく押し込み扉を閉めて去ってしまった。
「へ!ちょっと田島なんでいっちゃうのよ!」
田島という心強い味方がいたため強気で入れたのに彼がいってしまえば五条悟に口喧嘩で勝てないと困っている彼女。
彼を追い出してしまった五条に文句を言おうと振り向いた時だった、、
「きゃっ、、」
先程まで布団にいた彼が鼻と鼻がくっつきそうなほどの距離にいたため驚く。
五「フッ、、相変わらず初心だなお前」
そうバカにされ文句を言いたい所だが寝起きにもかかわらず整いすぎているその彼に強気で何かを言えるほどの気力は彼女になく
只只、恥ずかしさだけがそこにあった。
「近いのよ、離れて」
と、弱気な声でそっと細い腕で五条を押すが五条は動かないままであろう事か扉に背中が着くまで追い詰められ五条と扉に板挟みされる状態になった。
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作者名:吉村 | 作成日時:2020年11月24日 14時