学生時代 ページ13
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高専に入学したての頃
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私達はまだ、本当の強さを知らなかった__
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ダッダッダと規則的な足音が高専の男子寮の廊下にて響く。
田島「お嬢様、いけません。ここは男子寮。仮にもお嬢様は浅成家の令嬢です。当主様に知れたら私の首が危なくなるんですよ!」
彼は
「田島はだまりなさいよ!おじい様にしれたところで無視すればいいのよ、無視無視!それより私は今怒ってるのほっといてちょうだい」
そんな彼に対して遠慮をしないのは浅成A先程紹介した浅成家の令嬢だ。
田島「そんなぁ、それにしたってパジャマで悟坊ちゃんの所へ行くのはいかがなものかと思いますよ!それに早朝の5時に叩き起されたらあの人の怒りの矛先は私へ向くんですから!」
「そんなの知らないわ!私の大事な、」
と何故かそこで立ち止まり無言になるA不思議に思い田島は『どうされました?』と聞く。
「わ、私の大事なプリンをあいつが、五条悟が食べたのよ!そんなの許せる!?いや、許せないわよ。」
コホン、と咳払いをする田島。
田島「お嬢様、プリンひとつでそんなにお怒りになられるなんて、、その、、ちょっと」
言いにくそうにしている田島に『なによ!いいなさいよ』と開き直る。
田島「、、、その、幼すぎると言いますか、、もう少し令嬢として余裕を持った方がいいと思われますよ?」
頬を染め拳を固く握る彼女は恥ずかしさからか若干涙目になりながらこう告げた。
「だ、だって。田島が私のために作ったプリンだもの、、許せないわよ、、」
と無意識に自分の従者を上目遣いプラス涙目で見つめる。
田島「っ、、よし、行きましょうお嬢様。悟坊っちゃまに一言ぎゃふんと言いましょう!」
まさか自分の従者が賛成してくれると思わなかったのか花が咲くように笑顔になり『そうでしょ!分かってるじゃない』と初めの時とは違い軽い足取りで五条悟、もとい幼馴染であり許嫁の彼の部屋の元へ浅成Aは向かっていくのであった___。
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場所は変わり五条悟の部屋前
大きく息を吸い扉を開ける。
「観念しなさいよ!五条悟!許さないんだから」
と朝一で聞きたくない声量でことの原因である五条悟は目を覚ますのであった
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作者名:吉村 | 作成日時:2020年11月24日 14時