夢のような恋愛【深紅】 (ページ5)

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廉side ページ5

そろそろライブやんなぁ
まあ、まだみんな遊んでるし俺も遊んどくかあ

「廉もこっち来いよー！」

「おー」

結局本番前まで騒いでた

「あーみんなそろそろ時間だって！」

正直あまり緊張はしてなかった
ライブとか大きい会場とか俺は慣れてる方やし

ライブってファンが喜んでくれるためにやるんやと思うけど
Jr.時代に何回かライブをやっていくうちに、俺が思う"本当の楽しさ"を感じられなくなっていた

多分今回も一緒
そう思っていた

「～♪」

歌にも気持ちが入らん
こんなの…俺アイドル失格やな

そんな時
一人の女の子に目がいった

その女の子は、俺のタイプに近いくらい可愛くて
話してみたいな、なんて思ったり

でも俺らは、所詮アイドルとファンなんよ
ファンにこんな気持ち抱いちゃダメや、俺

すると、女の子は紫耀と口パクで何かを話しているようやった
でもほんの一瞬やけどね

女の子は少し照れたように笑ってて

少し胸が痛くなった

きっとこの時に、俺は

あの女の子に

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一目惚れをしたんや