夢のような恋愛【深紅】 (ページ4)

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紫耀side ページ4

心待ちにしていた初ライブ
ファンのみんなに会えると思うと楽しみで仕方無かった

ライブ前なのにも関わらず、いつも通りふざけてるメンバー
でもそれを見ていると緊張が和らぐ

「あーみんな、そろそろ時間だって！」

岸君が言った
すると一気に心臓が速くなる

やっぱり初めてのライブだし緊張はする
でも、ファンのみんなが楽しんでくれたら俺はそれでいいと思うんだよね

今まで俺は楽しませてもらってきた側だったけど
今は俺達が楽しませる番

不安もあるけど今は楽しみの方が大きい
そんな気持ちでステージに上がった

「～♪」

ステージに上がると共に、歌も流れる
目の前には、数え切れない程沢山のファンのみんな

俺達が歌っている中、一生懸命ペンライトを振ってる女の子が居た
その姿を見て、俺はその女の子に手を振ってあげた

すると、その女の子は後ろを向いたり周りをキョロキョロしていた
気付いてないのかな、と思い

「君にやったんだよ」

女の子に向けて、口パクでそう言った
女の子は少し顔を赤く染めて、一輪の花のように優しく微笑んでいた

その顔を見た途端、思った
可愛いなって

それも今までに無い感情だった

ごめんなさい、ファンのみんな

俺

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ファンの女の子に恋をしちゃいました