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「あの…、怒らないで聞いて…」
それは話による。
けど、早くこのモヤモヤを取り払いてぇから、
うんって適当に返事しといた。
「来週、同窓会があるの…」
「うん……ん？」
「でね、友達が私の分も出席で出しちゃって…」
「えっ、あ、うん」
「でもね、」
ちょっと待って。
同窓会？
え？なんで、たかが同窓会であんなコソコソすんの！？
「六時からだから、門限までに帰って来れないんだよぉ…」
「は！？」
ぐすん、と鼻をすすって、
俺を涙目で見上げるA。
まてまてまて。
なんだ、この可愛い生き物！
「それで、あんなコソコソしてたの！？」
「だって…」
「大体、お前の実家から門限までに帰って来れるわけねぇじゃん」
どこまで律儀な奴なんだよ！
「だからね？彼氏に内緒で来なよって言われて…」
「それはダメ！」
「私だってやだよ！竜胆に隠し事なんて…」
ヤバイ。
愛しすぎて、頭パンクしそう。
「どう言おうか悩んでたの…」
「そっか…、ごめんね？」
「怒ってない？」
「怒るわけねぇだろ？楽しんで来いよ」
ふわふわの髪を撫でて微笑めば、
安心したように、Aも笑う。
そうだ。俺はこいつの笑顔が好きなんだよ。
自分の考えばっか押し付けちゃダメだよな。
「ありがとう…」
「実家着いたらちゃんと連絡しろよ？」
「うん！」
「帰り道も危ねぇから、電話して来い」
「毎日いいの？」
「……ん？毎日？」
同窓会って、
んな、何日も連続でやるもんだったか…？
「クラスの同窓会と、部活の同窓会と、元バイト先の同窓、」
「待って！Aちゃん！」
「ん？なあに？」
コテンと首を傾げて、
不思議そうにしてる。
可愛いけど、それどころじゃねぇ。
「何日家開けんの？」
「んーと、三日かな？」
嘘だろ、おい。
竜ちゃん、寂しくて死んじまうぞ！
「田舎って、噂広まるの早いでしょ？」
「……知らねぇけど」
「私が帰るって聞いて、部活仲間とバイト仲間も、」
「同窓会開いてくれたのな」
「うん！」
ハァ…。
たまには、気の知れた仲間と会いてぇよな。
その代償は、竜ちゃんの孤独だけどよ。
「三日分の荷物は、もう実家に送ってて…」
「だから、少し荷物減ったのな」
「嫌な思いさせて、ごめんね？」
「いや…、俺こそ、ごめん」
その同窓会って、
もちろん男いるんだよな…？
俺、三日間正気でいれっかな…。
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nori(プロフ) - いつ見てもほんとに面白くて泣けて最高にドキドキして何回も見返しちゃいます笑作者様がこのお話を作ってくれて読めてめっちゃ幸せです✨！お体気を付けてお過ごし下さい！ (2023年1月7日 18時) (
レス) @page38 id: 415de435f6 (このIDを非表示/違反報告)
matsuri(プロフ) - raaaaaaamさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(T_T)♡春千夜くんバージョンお話思いついたら、ぜひ書かせて頂きますね♡ナイ頭フル回転で頑張ります(笑) (2021年11月26日 9時) (レス) id: 92d72416b1 (このIDを非表示/違反報告)
raaaaaaam(プロフ) - ふぉーー！素敵な作品すぎて気づいたらこんな時間に…⤴︎︎⤴︎︎ 同じバージョンよ春千夜も希望したいです(T ^ T)(T ^ T) (2021年11月26日 6時) (レス) @page45 id: c6906907ca (このIDを非表示/違反報告)
なる - テスト期間で完結してたの知りませんでした！おめでとうございます！！もう最後の最後まで最高に感動しました！二次作品も心待ちにしてます！ (2021年11月13日 16時) (レス) @page44 id: ec50fd9b43 (このIDを非表示/違反報告)
マナフィ(プロフ) - 完結おめでとうございます！前作の蘭ちゃん編から読ませて頂いてます。竜胆のあまぁぁあい言葉にキュン超えてギュンギュンしました！番外編楽しみに待ってます！！ (2021年11月9日 17時) (レス) @page44 id: c16e9a497f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：matsuri
| 作成日時：2021年10月13日 17時
