【ハイキュー】青春が始まりました。2

49話…目を瞑っていた ページ9

「──!よしっ!」

影山はカツラ事件の時みたいなニヤっとした怖い笑みではない菅原さんのような爽やかな笑みを浮かべた。

「!?!!?手に当たったあああ!!!」

翔陽はそう大きな声で驚きながら喜んだ。

手に当たった?そんなにすごい事か?
確かにさっきまでは手にも当たらなかったけど…

「…………おい…今……日向…









目ぇ瞑ってたぞ…」

「「「はァ!?」」」

澤村さんの言葉に体育館に居るほとんどの人がそう驚いた。

あの月島でさえだ。
それ程の事だった。

「?…あのどういう…?」

月島はまだ着いてきていない頭を使って澤村さんに聞いた。

「ジャンプする瞬間からスイングするまでの間、日向は目を瞑ってた…ふまり影山がボールを全く見てない日向の掌ピンポイントにトスを上げたんだ…スイングの瞬間に合わせて…寸分の狂いも無く…!」

澤村さんは驚きを隠せないまま、説明してくれた。

「すげえすげえ〜っ!!」

翔陽は子供のように私達の驚きを無視して喜んでいた。

「なあ何!?今の何!?当たったんだけど!!手に!!今!!おれの!!なあ!!」

「ぅオイお前ええ!!目ぇ瞑ったって何だ!!」

「!?お前が"ボール見るな"って言ったんだろ!?目ぇ開けてるとどうしてもボールに目が行くから…」
「確かに言ったけどっ」

上げた張本人の影山も驚いている。

…確かに翔陽が目を瞑ってた事には驚いているけど私はそれにピンポイントに合した影山の方がビックリだけど…

私が考えている間、言い合いがあったらしいが

「だって今信じる(それ)以外の方法わかんねえもん!!」

と言う翔陽の言葉て言い合いが終わった。
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そこから翔陽達は調子をつけ、1セット・2セットと取って試合は勝って終わった。

翔陽と影山の攻撃は最初こそミスが多かったが、最後の方には合ってきて逆転出来た。

翔陽と影山がコチラに来た。

私はさっき作っておいたスポドリ入りのスクイズボトルを持って

「お疲れ様」

と言って2人に渡した。

「ありがと!!」
「アザっす」

と言って受け取った2人はｶﾞﾌﾞｶﾞﾌﾞと飲んだ。

その間に2人の元を離れて月島の山口の方へ行った。

「2人もお疲れ様」

と言って負けた2人にも渡した。

ちなみに澤村さんと田中さんにはもう渡している。どや。

「ありがとう!!」
「うん」

そう言って2人も飲んだ。

「君あっち側ばっか応援してたんじゃない?」

「んーどっちも応援してたけど翔陽は中学から一緒だったから少しあっちよりだったかもね」

お礼です!!→←48話…ボールは俺が持って行く。

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