【ハイキュー】青春が始まりました。2

85話…「がっがんばれ」 ページ49

──そしてIH予選前日

「──俺からは以上だ、今日は良く休めよ」

「「ハイ!!」」

烏養さんの話しが終わり部活が終わろうとしてた。

「よし!じゃあこれで…」
「あっちょっと待って!もうひとつ良いかな!?清水さんとAさんから!」

「……激励とかそういうの…」

「わっ私達得意じゃないので……」

私達はそう言ったら2階席へ向かった。

「「せーの」」

そう言ってバサッと柵に取り付けたのは
"飛べ"と書いてある横断幕だ。

「こんなのあったんだ…!」

「掃除してたら見つけたからきれいにした」

「うぉぉぉ!!燃えて来たァァ!!」

「さすがAちゃんと潔子さん。良い仕事するっス!!」

「よっしゃああ!!じゃあ 気合い入れてー…」
「よっしゃああ!!じゃあ 気合い入れてー…」
「まだだっ多分──」

今から言うことは少し恥ずかしい。

「潔子先輩。本当に言うんですか?」

と小声で聞いた。

「…うん。恥ずかしいけど頑張ろ?」

と潔子先輩に言われた。

……恥ずかしいのは私だけじゃない。
頑張って言おう。

「…が」
「…が」

「「("が"?)」」







「がんばれ」
「がんばれ」

そう言ったら私たちはササッと下に降りた。

「「!?」」

降りて最初に見たのは3年生と西谷さんと田中さんが泣いている姿だった。

「清水っAちゃんっ…!!」
「清水っAちゃんっ…!!こんなのハジメテッ」

主将まで…!?

「…っ…!っ…!!……!!!」
「…っ…!っ…!!……!!!」

田中さん達は声すら出ていない…。
そんなに潔子先輩からの「がんばれ」が良かったのか。

てか…お守り出しにくい。

「あの。Aちゃんからまだ何かあるそうです」

と縁下さんが助け舟を出してくれた。

「「?」」

皆は不思議そうに私を見た。
緊張はもちろん。なんか恥ずかしい…

「あの…お守り貰ったら嬉しいと聞いたので…コレ 」

と言って取り出したのは烏野のユニホームをモチーフとした各背番号が書いてあるお守り。
勿論潔子先輩と先生・コーチの分もある。
(マネはM(潔子先輩がピンクでAちゃんは青)。コーチはC。先生は監督なのでS)

私はリュックに付けた。

「「……」」

…無言辛い。

「あ…手作り嫌でしたら捨てたり燃やしたり…」
「っ…美女の後輩からっお守りっ!!」

「うおおっAありがとぉぉ!!」

翔陽からのお礼はいきなり過ぎて「あ、はい」としか返せなかった。

「うわあああん」
「うおおおん」
━━━━━
英語で

マネ＝manager
監督＝supervision
コーチ＝coach

86話…喧喧囂囂＆続編のお知らせ→←84話…横断幕

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す