55話…部室 ページ16
翔陽がショートした日から経った今日。
練習試合の前日の月曜日、翔陽と影山は部室に案内されている。
私はスポドリの粉とボトルを取りに来た。
「エッ1年も部室使って良いんスか?」
影山は多分中学の時はダメだったから驚いているのだろう。
美奈も1年の時は教室で着替えていたし。
「うん。強かった頃の名残で今も広いとこ使わせてもらってるからね」
と菅原さんが説明したら「おース」と言いながら部室に入った。
「「ちース」」
と先に居た2年生の先輩方が挨拶した。
「「失礼シマース!!」」
と言いながら私達も入った。
翔陽は部室が初めてだからうウキウキしていたが
「いよいよ明日デビュー戦じゃねーか日向!まぁ練習試合だけど!青葉城西の体育館はでっかいぞォ〜!選手も皆デカイからビビんなよ!」
と田中さんが言った。
翔陽大丈夫かな…?
「…」
翔陽は緊張して黙っていた。
あ、澤村さん来た。
私はスポドリの粉とかを持って出ようとした時。
「びっびびるワケないじゃないですか!絶対すんげぇ大活躍し…」
「日向よ。お前が穿こうとしてる
私はその言葉に視線をそちらに向けると上着の袖に足を通した翔陽が居た。
…間違えるか?ある意味凄いわ。
「どうした!!オシャレか!!」ギャハハハ
田中さんは翔陽の緊張を感じ取れていないらしい。
「…A影山明日日向大丈夫か」
澤村さんは私と影山を呼び止めそう聞いてきた。
「"大丈夫"……って??」
「翔陽はこれまでの試合経験中学のあの試合だけだから緊張してないかなって意味じゃない?」
私がそう言うと澤村さんはコクッと頷いたのでどうやらあってる様子。
「?緊張くらい誰だってするんじゃ…」
「あっホラもーお前のその感じ!「小心者の緊張」ナメてる!!」
「俺が何言ってもプレッシャーになるみたいでさ〜…」
澤村さんはその時の翔陽の様子を思い出しながらそう言った。
「最初のうちは仕方ないんじゃないスか、ヘタにイジんない方が」
影山がそう言って私もコクッと頷いた。
翔陽と体育館へ行こうとしたが翔陽の姿は部室にはなかった。
いつの間にか外に出ていったらしい。
「…翔陽は多分これまでとは違って自分の代わりが居るって事にビビっていると思いますので余計な一言さえなければ大丈夫と思いますよ」
その後影山の方を向いて「分かった?」と聞くが心当たりが無い、という顔をされてため息をついて部室を出た。
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みずい(プロフ) - 涙さん» ありがとうございます!!ノロノロ更新ですが楽しみに待ってて下さい!!! (2020年1月24日 17時) (レス) id: 0388b1704d (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - 続き楽しみに待ってます! (2020年1月23日 21時) (レス) id: 5e6c663fd7 (このIDを非表示/違反報告)
みずい(プロフ) - R!Nさん» またコメントをくださってありがとうございます!!頑張ります!!(作者はサンタさん来なくて悲しかったのでこれで回復しました) (2019年12月26日 14時) (レス) id: 0388b1704d (このIDを非表示/違反報告)
R!N(プロフ) - おかえりなさい!これからも頑張ってください! (2019年12月25日 10時) (レス) id: 5067a2983b (このIDを非表示/違反報告)
みずい(プロフ) - ソフィアさん» ありがどうございまず…(泣)ただいまです!!更新お正月休みなんてなしでしますよー(多分) (2019年12月24日 16時) (レス) id: 0388b1704d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずい x他1人 | 作者ホームページ:http://uratuku.mizui.
作成日時:2019年11月9日 11時