猿の生誕に。 ページ35
「ワトソン君やん！」
「あなた祝われるの好きですねぇ、おめでと」
「ありがとな！ワシ祝われるの好きやで！それとや、連れてきてくれたんやろ？」
にんまりほほ笑むコイツになんで見せなアカンねん。
そんな鬱屈した気分片手にAをふぁんきぃの前に呼び寄せる。
あぁ可哀想、なんで猿なんかの誕生日にAも呼ばれたんや。
「改めましてやな！ふぁんきぃです！」
いつも通りのふぁんきぃのテンションにも、視聴層のAは動じずに、一礼する。
「んー、喋ってくれへんなぁ、おじさんと世間話しようや？」
痺れを切らしたかのようにふぁんきぃはAに視界をあわせてきやがる。
おいおい、と、それを止めようと手を伸ばすと、その手を押し返してきたのはAの方からで。
「とわぽんあっち向いてて、振り向いたら怒る」
私を見上げるジト目に頷いて後ろをむく。
なんなんだ、本当にAの意図は読めない。
「はい、なんでしょう？」
「ええ顔するやん、ワトソン君に見られたくないん？」
「ええ、まぁ」
「それはどうしてかとかは？」
「ふぁんきぃさんはそういう人に完璧な作り物の顔見せたいですか？」
「ほーん、わかった、おじさんなぁ、Aちゃん気に入ったわ、あと色々すまんな！」
「いえ、お気にせずに、当然だろうとは思ってます」
とわぽん振り返っていいよ、と声をかけられると満足げなふぁんきぃと安定無表情のA。
「あの、色々わかんないんですが」
それだけつぶやくと、ふぁんきぃはにまにま笑って私の肩をばっしばし叩く。
痛いわ。
「気にせんでええよ！ワシはこれでもう大満足！」
「それが気になるんですけど、ふぁんきぃさん？」
「えーやんけもう、あっ、なんか飲む？しゃんめりもあんで！」
それクリスマス！と突っ込んでふぁんきぃの駆けていくのを追いかける。
あの人はきらいじゃない、と呟いたAの背中をせっつくと、行こ、と袖を引いて先に歩き出す。
ふぁんきぃとAの秘密とかくっそはらたたねぇ？？？？
________
ふぁんきぃさんはわりと賢いからこういうことしそうだなって思ってます、お互いが本当に好きなのか調査、仄めかしでお伝えしました。
ふぁんぽん仲良すぎでしょう！猿の学校気になる！という訳でふぁんきぃ生誕祭これにて終幕になります。
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ししのめ(プロフ) - るりねぇ(*￣∇￣*)さん» コメントありがとうございます！恋愛系の参考になれているかはちょっと自信ないのですが楽しんで頂けているようで何よりです。これからもこの2人をよろしくお願いします。 (2016年12月29日 18時) (
レス) id: 6cdb4f864d (このIDを非表示/違反報告)
るりねぇ(*￣∇￣*)(プロフ) - とわこさんとの絡みものすごい好きです！私は恋愛系書けないので、凄い参考になりますw (2016年12月29日 17時) (レス) id: 59abd8695f (このIDを非表示/違反報告)
ししのめ(プロフ) - なとりうむさん» コメントありがとうございます！！私関西の方に詳しくなく...申し訳ないです、訂正して参ります。すみませんでした。指摘は嬉しい限りですのでお気になさらず、読んで頂き有難いです。これからも楽しんで頂ければ幸いです。 (2016年12月27日 18時) (レス) id: 6cdb4f864d (このIDを非表示/違反報告)
なとりうむ(プロフ) - ×木になって○気になって 連投並びに誤植すみませんでした;; (2016年12月27日 18時) (レス) id: 99128e2a06 (このIDを非表示/違反報告)
なとりうむ(プロフ) - 何だか上から目線での指摘のようになってしまい本当に申し訳ございません、関西在住の者としてはどうしても木になってしまいまして…これからも更新頑張ってください、陰ながら応援しております。 (2016年12月27日 18時) (レス) id: 99128e2a06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ししのめ | 作成日時：2016年11月10日 18時
