お土産1 ページ25
ちょっと東京へ行ってきた。
イベントがちょっとあっただけだが、運悪くAちゃんの講義の日にモロかぶりしてしまった。
本人にその旨を告げると、「タイムシフトとるかな、ちょうどその日友達と泊まりになりそう」とちょっと嫌そうな顔をしていた。
そんなに友達と泊まるの嫌なのか、それなら本当に何がツボで私の動画見てるんだ。
そんな適当な送り出しだったが、流石に高校生の勉強を遮ってしまった自覚があるので、詫びにといってもなんだが、タルトを買った。
以前好みみたいなことを言っていたのを覚えていたせいで、事前に下調べをしてからという入念さだ。こんなの覚えててなにになるんだ、とか、思わないことも無かったが、やっぱりいいやと思って買った。
何を言ってるのか良くわかんなくなってきたが私は相当単純に出来ているのだろう。
Aちゃんの家につくと、ちょっと不思議そうな顔をされた。
まぁ確かに私が手土産なんて持ってるのは初めてくらいですけど。
「東京のお詫びです、確かタルト好きだって言ってましたよね」
「言った...気がする、うん、好き」
上がってて、と告げたAちゃんはパタパタとリビングへ駆け込む。
座卓で待てば、お盆のうえに小皿とかが乗ってきていたので、楽しみにしていてくれているのだろう、タルト好きとか可愛い。
視界に映る机の上に紅茶とタルトが並んでいる。
本当にここがいつもクソ見たいに重たい参考書開いて不毛な会話をしている所だろうか。
まるで午後のティータイムみたいじゃないか。
「Aちゃんに変わりはないです？」
「まぁ、人と泊まるってすごい神経使うってくらい」
「そらそうやろなぁ...普通に美味いですねこれ」
うん、と呟く声が思ったよりも楽しげで。
ちょっと満足だ、何時もは喜んでるのかよく分からないレベルだったが、ここまであからさまに出てくると、ね。
「とわぽ、それ」
へ、と顔を上げると、長い袖で顔を覆ったAちゃん。
どうしました、と顔を顰めれば、ホッとしたような顔を向けてくる。
どうしたのだろうか、彼女がこんな事を言うのは珍しい、気もする。
伺うように紅茶を啜ると、Aちゃんはちょむと呆れたような目を向けてきた。
意味がわからん。
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ししのめ(プロフ) - るりねぇ(*￣∇￣*)さん» コメントありがとうございます！恋愛系の参考になれているかはちょっと自信ないのですが楽しんで頂けているようで何よりです。これからもこの2人をよろしくお願いします。 (2016年12月29日 18時) (
レス) id: 6cdb4f864d (このIDを非表示/違反報告)
るりねぇ(*￣∇￣*)(プロフ) - とわこさんとの絡みものすごい好きです！私は恋愛系書けないので、凄い参考になりますw (2016年12月29日 17時) (レス) id: 59abd8695f (このIDを非表示/違反報告)
ししのめ(プロフ) - なとりうむさん» コメントありがとうございます！！私関西の方に詳しくなく...申し訳ないです、訂正して参ります。すみませんでした。指摘は嬉しい限りですのでお気になさらず、読んで頂き有難いです。これからも楽しんで頂ければ幸いです。 (2016年12月27日 18時) (レス) id: 6cdb4f864d (このIDを非表示/違反報告)
なとりうむ(プロフ) - ×木になって○気になって 連投並びに誤植すみませんでした;; (2016年12月27日 18時) (レス) id: 99128e2a06 (このIDを非表示/違反報告)
なとりうむ(プロフ) - 何だか上から目線での指摘のようになってしまい本当に申し訳ございません、関西在住の者としてはどうしても木になってしまいまして…これからも更新頑張ってください、陰ながら応援しております。 (2016年12月27日 18時) (レス) id: 99128e2a06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ししのめ | 作成日時：2016年11月10日 18時
