これが愛* ページ13
ぎしりと不快な音を立てるベッドに持ち主であるAを押し付ける。
ひゃ、と普段なら出さないような声を上げてAは私を見上げる。
私かてそんなに理性の強い人間ではないのでそれだけで焼き切れそうなものを押し殺すのは至難の技で、当然のように堪えきれないものの矛先はAへ向かう訳で。
「A」
彼女が好きだと言ったこの声で、耳元で囁けば、や、と留める力も無さそげな声が上がる。
親がいないのなんて分かりきっているので、遠慮せずその耳を舐め上げる。
もっと声が聴きたい、その一心だった。
「とわぽ、なんで、？」
ひゃう、とこぼれる声に引き寄せられるよう唇を塞いで舌を絡める。
「ん、はぁ、ええやないですか」
恍惚の息を漏らして、さきほど垂れた銀色を舐めとる。
この行為に意図なんかない訳が無い。
楽しげに、私の知らない貴女の話なんか、するな。
そんな意図をこめて、みえるかどうかギリギリの位置に華を咲かせると、だめ、とか弱く押し返してきて。
「こーいうとこ、みえるから、」
「見えたら嫌なんです？」
「....もぅ、ばか！」
ぐ、と襟首を捕まれて引き寄せられたかと思えば、私の頬が柔らかくその唇に当たって、なんとも言えない感情が沸き起こっていく。
もちろん、マイナスではなくプラスの感情で。
何この子、ほんま可愛い。
「こういうこと、だから、だめ！」
「はぁ...今のは煽っただけですよね？頂きます」
留めかけていた理性が弾け飛んで、全身を喰らい尽くす頃には彼女の目尻に生理的に浮かんだ涙を拭ってやる様な余裕が戻ってきていた。
疲れたのか眠りこけるAは、それでも私に無意識にか擦り寄ってきているので、本当に懐いてくれたんだなぁ、としんみりもする。
最初はあんな塩だったのに、隠していた心は全て愛おしい。
「ネックレスか指輪でも、買いましょうかね」
彼女を思うがままに蹂躙した理由であるところの、所有の証をを思って、小さな矮躯を抱きしめるように眠りについた。
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ししのめ(プロフ) - るりねぇ(*￣∇￣*)さん» コメントありがとうございます！恋愛系の参考になれているかはちょっと自信ないのですが楽しんで頂けているようで何よりです。これからもこの2人をよろしくお願いします。 (2016年12月29日 18時) (
レス) id: 6cdb4f864d (このIDを非表示/違反報告)
るりねぇ(*￣∇￣*)(プロフ) - とわこさんとの絡みものすごい好きです！私は恋愛系書けないので、凄い参考になりますw (2016年12月29日 17時) (レス) id: 59abd8695f (このIDを非表示/違反報告)
ししのめ(プロフ) - なとりうむさん» コメントありがとうございます！！私関西の方に詳しくなく...申し訳ないです、訂正して参ります。すみませんでした。指摘は嬉しい限りですのでお気になさらず、読んで頂き有難いです。これからも楽しんで頂ければ幸いです。 (2016年12月27日 18時) (レス) id: 6cdb4f864d (このIDを非表示/違反報告)
なとりうむ(プロフ) - ×木になって○気になって 連投並びに誤植すみませんでした;; (2016年12月27日 18時) (レス) id: 99128e2a06 (このIDを非表示/違反報告)
なとりうむ(プロフ) - 何だか上から目線での指摘のようになってしまい本当に申し訳ございません、関西在住の者としてはどうしても木になってしまいまして…これからも更新頑張ってください、陰ながら応援しております。 (2016年12月27日 18時) (レス) id: 99128e2a06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ししのめ | 作成日時：2016年11月10日 18時
