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“アイドル”、そのワードが頭の中をぐるぐるする。
「初めて会った時に、Aさん俺のことめっちゃしっかり見た割に顔色ひとつ変えずに話してくれたから、あぁこの人俺のこと知らないんだろうなって思ったんです」
「ごめんなさい、私アイドルとか疎くて」
「いやいや、謝らないで下さい。
逆に黙ってた俺の方が良くなかったと思うんで」
高校生時代は人並みにテレビだって見ていたし、それこそジャニーズとかも好きだった。
でも大学生になり、一人暮らしを始めてからテレビを買うタイミングも逃し、普通に学校生活が忙しいのもあってそういうものに触れることが少なかった。
社会人になってからも同じ。
「自分のことを知らない人に出会うのがなんか久しぶりで凄く話すのも楽だったんです。
アイドルってだけで少し気を遣われたり、とか色々あったので」
「そうですよね」
目の前の現実を上手く理解出来ないせいで、普通な返事しか出来ない。
智花さんが言っていた言葉の意味は理解出来た。
彼はアイドルで人に夢を売る仕事をしているのだ。
・
詳しい話は後にして、とりあえずオーダーしましょって言われ、私はいつものオムライスを注文した。
料理が届くまでの間、その話の続きをした。
「Aさんにお願いがあるんですけど」
「なんですか？」
「今まで通り普通に接して欲しいです。
きっとAさんなら“平野さんの仕事に支障が出たら困りますから！”って言いそうだけど、友達として時々こうやってご飯とか行きたいです」
平野さんは高い声を出して私の真似をして、そう言った。
続く
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r.(プロフ) - 夏さん» コメントとご指摘有難う御座います。お店の窓からは、って書こうとしていました（ ; ; ）教えて下さって本当に有難う御座います。 (2019年3月24日 23時) (
レス) id: 356f8e5e96 (このIDを非表示/違反報告)
夏 - ページ2【お店のからは近くの公園にある】→お店の外からは じゃないですか？違ったらすいません (2019年3月22日 19時) (レス) id: b5ab314d20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：r. | 作成日時：2019年3月4日 23時
