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1.出会いの季節 ページ1










“Prrrr... Prrrr...”









忙しいのに、こんな時間に電話かけてくる人なんて誰よって少しイライラしながらデスクに向かう。


後でかけ直そう、そう思って残業を片付けていく。



















「終わった、」









やっと片付いた残業、オフィスの時計の針は22時を指していた。


相変わらず慣れない仕事。今年の春で三年目だ。


三年も経てば少しは慣れると思っていたけれど、いつまで経っても効率よく仕事が出来るようにはならない。









それでもこの仕事が好きだから辞めようとは思わない。


旅行雑誌の編集部。


元々本に携わる仕事がしたくて、やっと手に入れた念願の仕事。


先輩方も優しくてなんとかやってこれている今日この頃。



















スマホを手にして思い出す。さっきの着信。


あれは誰からだったんだろう、そう思い確認してみた。


ディスプレイに表示されていたのは私の知らない番号と、そして留守番電話が残されているという文字。



















“もしもし、平野です。先日はお世話になりました。


確認したいことがあるのでまた時間がある時に折り返して貰えると有難いです。”



















少しハスキーな男の人の声。


友だちに平野って名前の人は居ないから恐らく仕事関係の方だろう。


でも、平野さんなんて人と一緒に仕事をしただろうか。


そもそも何かあっても仕事でご一緒した人に、自分のスマホの番号なんて教えたりしないからおかしい。









間違い電話に違いない、そう確信して帰路に付く。


向こうも困るかもしれないから、明日の朝にでも番号が間違っていることを伝えよう。


そんなことを考えながら夜道を足早に進んだ。

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r.(プロフ) - 夏さん» コメントとご指摘有難う御座います。お店の窓からは、って書こうとしていました( ; ; )教えて下さって本当に有難う御座います。 (2019年3月24日 23時) (レス) id: 356f8e5e96 (このIDを非表示/違反報告)
- ページ2【お店のからは近くの公園にある】→お店の外からは じゃないですか?違ったらすいません (2019年3月22日 19時) (レス) id: b5ab314d20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:r. | 作成日時:2019年3月4日 23時

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