午後4時30分

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初めて北斗先輩と話せるチャンスだったのに、なんて落ち込む。









嬉しさとか後悔とか、色々な感情と戦いながら練習を見る。


北斗先輩は今日もいつも通りシュートもディフェンスも他の部員さんよりも際立っている。


それは北斗先輩が好きだからという贔屓目じゃなくて。









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カッコイイな、なんて見惚れてしまっていたせいで、長く先輩を見つめていて、バチッと先輩と目が合う。


お互い何か微笑むわけでもなく、慌てて目を逸らす。









「はぁ、」









ツイてるのツイてないのかよく分からない。


そんな些細なことだけど、少しだけ前よりは私に心を開いてくれたように感じていたけれど、


そんなことも無いのかもしれない。









寧ろ変な人に思われたような気がする。









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どう考えても北斗先輩は手の届かない人で、私が好きになっていいような人ではない。


そう頭では分かっているのに、先輩と会う度にもっと話したい、仲良くなりたいという気持ちが大きくなっていくばかりだ。

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