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クラス全員の自己紹介が済んで、委員会も大方決まった。
学生時代以来のことで何となく懐かしい気持ちになったが、ここで問題がひとつ。
各クラス2名、と記された生徒会役員の枠が埋まらないのだ。
クラスメイト全員からの無言の圧力により、私が役員になることはいつの間にか決定していたが、残りもうひとりがなかなか決まらなかった。
「確かに、浮きまくりのAさんと2人で生徒会とか、普通の感性してたら絶対嫌っすよね」
ショッピは他人の不幸を喜ぶように、それはそれは良い笑顔で告げてくる。
『何一つ否定できないのが悔しい。てか、生徒会役員私じゃなくて良くない？なんで要らん忖度されてんの？？』
「いや。Aさんがやらんで誰がやるんすか。もし別の人送り込んだら第1皇子にクラスごと攻撃されかねないやん」
『こっわ！グルッペンこっわ！！第1皇子への信頼の薄さ、笑うしかないんだけど』
私達が話していると、クラスメイトから声が上がる。
「Aさん、ショッピさんと仲がいいなら、ショッピさんに役員やってもらったらいいんじゃないかな」
「確かに！話せる相手の方が何かと連携取りやすいしな！」
「賛成！」
説明するまでもなく、これはショッピに生徒会役員の座を擦り付けようとする策略だった。
私としてはそれでいい……と言うか、むしろ有り難い位だが、ショッピはこういう面倒な役を嫌うだろう。
どうしたものかと思案していると、ショッピから予想外の返事が聞こえた。
「良いっすよ、別に」
『えっ、いいの？』
「なんで驚いてるんすか。各クラス2名なんすよね、だったら俺やりますよ。Aさんも困っとるやろ？」
ショッピは黒板の空欄に自分の名前を書入れる。
『ショッピが優しいなんて……何か企んでる？』
「人聞き悪いこと言わんでください。生徒会役員になれば評価上がるやろ。仕事はAさんに頑張ってもらうとして」
『人をなんだと……』
ショッピは「頑張るぞい」などと抜かしているが、それ、大変なの私じゃないでしょうか。
ショッピくーん？？
とは言え、決まりは決まりだ。
私は苛立ちもそこそこに、決定したことをメモに書き記した。
＊＊＊＊
作者です。
紙面余ったので余談ですが、最近非公開機能を覚えました(^^)
占ツク何年やっとんねん、という話ですが、これでストックが作れるぞ〜と意気込んで書いてます。
このやる気、いつまで続くかな……
引き続きお楽しみ頂ければ嬉しいです！
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にしん - 最高です！！！主様のペースで頑張ってください！！！ (8月14日 0時) (
レス) @page47 id: fba3ad8149 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - ヒロインちゃん可愛い！！そのまま夢主だけを見ていてくれ。そしてずっと可愛くいてくれ。 (8月8日 14時) (レス) @page47 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
涼風音欧(プロフ) - かれーるぅ。さん» かれーるぅ。さん、コメントありがとうございます！番外編は天才すぎるアイディアですね……採用させてください！「転生悪役令嬢の余暇には攻略対象の影がある」というお話にて、悪役令嬢たちの日常編を書いていこうかと思います。よろしければ覗いて見てください！ (8月3日 21時) (レス) id: d3245f1ebf (このIDを非表示/違反報告)
涼風音欧(プロフ) - 奥山乃愛さん» 奥山乃愛さん、コメントありがとうございました！返信遅れまして申し訳ありませんm(*_ _)m まだ全員出せてませんが、みんなの矢印が悪役令嬢に向かう予定です！応援ありがとうございます！ (8月3日 21時) (レス) @page28 id: d3245f1ebf (このIDを非表示/違反報告)
かれーるぅ。 - 神作品をありがとう！！！！（初コメですすいません）番外編とかないですか！？shp君とお出かけとか、一日だけ好感度見れるとか！そういう番外編が欲しいです！採用お願いします！ (8月1日 10時) (レス) @page40 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼風音欧 | 作成日時：2021年10月26日 23時
