きみと明日【d!】【gr】 (ページ13)

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12話ページ13

このままだと本当に家までついてきそうだったので、『あ、あのさ...』と慌てて声を掛けた。

『私、ちょっと寄りたいところがあるから』
gr「じゃぁ一緒に」
『いや、1人で行きたいところだから、ここで別れよう？』
gr「は？...どこに行く気だ？まさか......」

何を想像したのか、フッと険しい表情になるグルッぺンくんに、

『たいしたことじゃないから。ていうか本当にﾀﾋにたいとか無いから、大丈夫だよ』

急いで釘を刺しても、グルッぺンくんはまだ疑わしげに「本当か？」と私の顔を覗き込んでくる。

gr「これで最後にならないか？」
『ならないよ』
gr「...なら」

少し考えた後に、グルッぺンくんはおもむろに肩に提げていた鞄を開けた。
中からスマホを取り出して、

gr「俺の連絡先を教えるから、夜にでも1度連絡をくれ。1言でもいいから生きているか知りたい」
『生きてるかって』

私、どれだけ信用ないの？
でも、家についてこられるよりはマシなので、それぐらいは妥協することにした。
私は頷いて、彼と連絡先を交換する。

gr「絶対だ。連絡が取れるまでずっと待ってるゾ。日付が替わっても連絡が来なかったら Aの
　家に凸るからな」

家知ってんじゃん、とは、何となく怖くて突っ込めなかった。