すきなひとのすきなひと ページ7
Aside
文化祭実行委員なんてもの名ばかりで、いわば雑用係とでも言うべき？
終わらないペンキ塗りにため息を吐きつつ、当日までの段取りをチェックして足りない材料も発注しなければならない。もう、これ絶対私の仕事じゃないのに！
ぽつん、と一人残された広すぎる体育館で小さな看板をせっせと仕上げていく。みんな、いやなこと、やりたくないこと、めんどうなこと、全部私に押し付けた。
まだ暑さも残る室内に、はふ、と息を漏らす。
あつい。とってもあつくて、なんだかこんな日は、無性にヘチャン先輩に会いたくなる。(こんな日じゃなくても、毎日会いたいけど...)
暑さを誤魔化すようにぱたぱたと仰いでから、ヘチャン先輩の携帯から勝手に盗み見した電話番号に電話をかける。
初めて電話をかけた日はとっても怖がられて悪態ばかりつかれたけど、ヘチャン先輩の機嫌がいい日は2分くらい付き合ってくれる時もあるから、いちかばちかなところはある。
『あ、もしもし、Aです。ヘチャン先輩出てくれたんですね！』
『おー。どした？』
『あ、いや...ただ声が聴きたかったんです。それだけ、』
『あ、そう？声聴けたからいーでしょ、切るよ』
ヘチャン先輩は、面白くなさそうな声色でそう言った。
あ、今日、機嫌悪い日だ。
『まってまって、まってください、ヘチャン先輩』
『...なあに、おれね、Aちゃんみたいに暇じゃないんですよ』
『私もひまじゃないもん！今、文化祭のいろいろやらされてて、その、結構時間がかかるんです...』
『おー。で？』
『それで、あの、時間がかかりそうだから、もうちょっとだけおしゃべりして元気を貯めておきたいなって...』
はあ、とため息が聞こえた。
私がヘチャン先輩に対してめんどくさいのは、いつものことだもん。今更ため息なんて、傷つかないもん。
が、しかし、ヘチャン先輩の返答は予想外のものだった。
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眠い(プロフ) - SFさん» こちらこそ最後までありがとうございました！そう言っていただけて何よりです⸝⸝> ̫ <⸝⸝ (2021年9月20日 22時) (
レス) id: 8c10ca57b8 (このIDを非表示/違反報告)
SF(プロフ) - めっっっっちゃ面白くて大好きな作品でした！！最後までありがとうございます！！！！ (2021年9月20日 2時) (レス) id: 3dff394c60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠い。 | 作成日時：2021年7月30日 23時
