私と先輩 ページ1
Aside
ただどうしようも無く惹かれて、恋に落ちて、毎日がヘチャン先輩で染まって、喜んで、落ち込んで、泣いて、喜んで、そのまた次の繰り返し。
学園中の視線を奪う先輩の存在は、17歳の私にはあまりにも眩しすぎて、いとも簡単に初恋を奪っていった。
ねえ、ヘチャン先輩。大好き。
今日も大好きです。
・
『ヘチャン先輩！いた！わぁ、今日も昨日より可愛くてかっこよくてカンペキだ...』
「今日もヘチャン先輩が昨日より可愛くてかっこよくてカンペキで良かったねぇ。ホラ前見て歩いて、ぶつかる」
『わっ、ありがとうスア』
同じく新入生のスアは、入学時のオリエンテーションで意気投合してから登下校も昼食も共に過ごす仲。もちろん、私の2年目に突入したヘチャン先輩サラン事情も把握済み。
「それより、今日から選択授業離れちゃうけど。1人でやっていける？無理だよね？」
『む、無理じゃないよぉ、多分...？そもそも、だって、スアがおなじのにしてくれなかったのが悪い！』
「はあ...。私文系、アンタ理系なの。分かる？Aでもそれくらい分かるよね？」
『わ、分かるよ...』
ためいきがひとつ。
スアは優しいけど、何でも優しいわけではなくて、仲良しこよしだけで選択授業を決めたりしないような子。
そういうところが好き。
朝受け取った重たい教科書や参考書、プリント類を落とさないように両手に抱えてロッカーに収納する。私はスアと違って収納や片付けが下手くそだから、夏休み前のロッカー持ち帰りが今から心配...。
「1時間目終わったら教室行くから、とりあえず1時間は頑張ってきて。出来る？」
『うんっ、スアもね、頑張ってね』
お互いの教室の中間地点の辺りでスアとは別れ、数学の教材を両手に抱えて教室を目指す。
うぅ、もう既にヘチャン先輩に会いたがってる自分がいる...。
現時点でウザがられているのは承知の上だけど、他の女の子よりかは構ってもらってる方なんじゃないかな？
だってほら、ヘチャン先輩の彼女さん、他校だもん。
彼女さんの目がないところでくらい、許して欲しいな、なんて。
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眠い(プロフ) - SFさん» こちらこそ最後までありがとうございました！そう言っていただけて何よりです⸝⸝> ̫ <⸝⸝ (2021年9月20日 22時) (
レス) id: 8c10ca57b8 (このIDを非表示/違反報告)
SF(プロフ) - めっっっっちゃ面白くて大好きな作品でした！！最後までありがとうございます！！！！ (2021年9月20日 2時) (レス) id: 3dff394c60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠い。 | 作成日時：2021年7月30日 23時
