モブアイドル…のはずなのにどうしてこうなった？#２

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ﾊﾞﾝｯ


？「Aいる〜！？」









突然、大きな音を立てて控え室の扉が開く。
立っていたのはここにいるはずのない奴だった。









A「明星くん！？なんでここに…」


スバル「あっ、いたいた！A、やほやっほ☆
Aを探してたら、控え室にいるって教えてもらったから来たんだ〜！」









会って早々、お決まりのように抱きしめられる。
彼のスキンシップが激しいのはいつもの事だ。
だからもうそれに対して何もツッコまない事にした。

それよりも。俺の居場所を伝えた奴は誰だ。
ただでさえ疲れているというのに。これ以上めんどくさいのに巻き込まれるのは極力避けたいのだが…









スバル「ねえA！今日、あれ、やってないよね？」


A「あれ、とは？」








突然何を言い出すかと思ったら、全く意味がわからない。
あれ、とは。
わからないが、とりあえず、いいものではないことであることだけはわかる。ソースは俺の勘。









スバル「Trick or Treat☆
ってことで、A、お菓子ちょーだい！」









…お菓子？
ああそっか、今日はハロウィン…って、そうじゃなくて。

これはピンチなのでは？
生憎今はお菓子というものを持ち合わせていない。
俺お菓子持ってない＝悪戯される









しかも明星くんの片手には割としっかりしたカメラ。
さっきあえてつっこまなかったそれが、今になって疑問と今の状況が繋がってなんとなく察する。
そしてそれと同時に、カメラを持ちながら瀬名先輩に追いかけられる遊木くんの、あの奇妙な光景が頭をよぎる。

超嫌な予感。無理、それは無理。









やっべ、逃げよ。









A「さよなら！！！」


スバル「あっ、逃げた！ちょっと待ってよ！！」









明星くんが離れた隙に、開けっ放しとなっていた扉から部屋を出て、ダッシュで走る。
当然、背後には追いかけてきた明星くん。









俺の体力じゃ明星くんの体力には到底敵わないことは分かりきっているが、捕まるのだけは絶対に勘弁だ！！！

だけど、正直俺の体力もう死にそう(((
ああもう、俺の体力不足め！！！
こういう時に限って、己の体力の無さを呪う。









どうして俺は、舞台裏に回ってもこうして最後には面倒事に巻き込まれるのでしょうか！！！？(クソデカボイス)




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