84話 ページ43
健人side
健人｢ほら、早く殺してよ｣
｢んじゃ、来世では吸血鬼として生まれ変わってくることだな｣
吸血鬼は俺の頭上に手を振りかざし
俺はそっと目を閉じた
樹 ｢……ほんっと、わんさか居るもんだな人身売買のヤツらって｣
健人｢あ、樹｣
樹 ｢ごめんな、来るの遅くなって先に村の周辺に居たヤツら片付けておいた｣
健人｢そ、そうなんだ｣
あれ？目の前に居たはずの吸血鬼がいない
どこに消えたんだ？
健人｢ね、さっきの吸血鬼は？｣
樹 ｢勿論殺したけど、、、｣
健人｢え、、｣
樹 ｢遠くの次元で彷徨ってるんじゃない？｣
そう軽々しく言う樹に少し鳥肌が立った
健人｢！、それよりさっきの子！｣
立とうとしたが、背中と足に激痛が走る
健人｢いっ、、、、、｣
痛すぎて声にすることが出来ない
樹 ｢？、怪我した？｣
健人｢さっき、壁に打ち付けられただけだから大丈夫｣
樹 ｢ちょっと、そのままにしといて？｣
健人｢、、うん｣
すると、樹は俺を抱き締めた
数十秒してから離れていったけど、、、
健人｢なんで抱き締めたの？？｣
樹 ｢ただの骨折だわ、大丈夫、もう立てるよ｣
健人｢え？｣
なに？どういうこと？
樹 ｢ほら、立って？｣
言われた通りに立ってみると、背中と足が痛く無くなっていた
健人｢え！痛くない！｣
樹 ｢でしょ？ほら、早くその子の所行ってあげて｣
健人｢うん！ありがと樹！｣
どうやら、樹が治癒魔法かなにかを使って治してくれたらしい
俺はさっきの子の所へと走る
健人｢確か、、、ここら辺だった気が｣
｢あの、先程はありがとうございました、、｣
健人｢あ、君！無事だったんだね、、良かった、｣
｢でもなんで、、助けてくれたんですか？｣
健人｢え？｣
｢皆、見捨てるんです、、吸血鬼には勝てないから｣
健人｢そ、なんだ、、｣
健人｢他に、、他に君の身内は？｣
｢両親は病気で、、、兄弟はまだ全員います、、｣
健人｢そっか、、、｣
｢あの、助けて頂いたのにも関わらず、失礼なことをお願いしますが、、、兄弟に食べ物を恵んで頂けませんか、｣
健人｢え？｣
｢もう、この村に食べ物は残ってないんです｣
｢お願いします、、｣
痩せ細った彼は土下座をしてくる
健人｢顔をあげて？分かった絶対助けるから、、｣
まさか、こんな状況だったとは、、、
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あさ、(プロフ) - 大丈夫ですよー！めっちゃ面白いです！！このお話が更新される度にやにやしちゃいます笑大好きなお話です！頑張ってくださいね！応援しています！ (2020年10月6日 6時) (
レス) id: e213d1237a (このIDを非表示/違反報告)
猫助(プロフ) - あさ、さん» ありがとうございます(涙目)！！コメント頂けるだけで励みになります！ (2020年9月23日 2時) (レス) id: 9b4bc1d6c2 (このIDを非表示/違反報告)
あさ、(プロフ) - 今日この話を発見して見させてもらいました！めっちゃ面白いです！！ネタが思いつかない時って大変だと思うけど頑張ってください！応援してます！！ (2020年9月21日 19時) (レス) id: e213d1237a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナスの田楽 | 作成日時：2020年9月9日 3時
