元赤髪海賊団の娘は記憶喪失のフリをして盃兄弟と出会う【ONE PIECE】 (ページ7)

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第5話ページ7

？？「マキノさーん！…と、誰だ？お前」

と首を傾げてずんずんと僕に近付いてくる男の子。

『え、えっと…』

マキノ「あら？ルフィ、今日は早いのね」

と奥からひょっこり顔を出すマキノさん。

知り合いなのかな…？

マキノ「この子が昨日話した子よ」

ルフィ「俺はルフィ！」

『Aです…えっと、助けてくれて有難う…御座います』

ルフィ「気にすんな！」

二ッと笑う彼。

と、その後ろでもう一人の人が現れた。

？？「邪魔するぞ」

ここは人がいっぱい来るんだな…

ルフィ「ゲ、ジィちゃん！」

？？「ゲ、とはなんじゃ！ゲ、とは！！…と、この子は？」

マキノ「この子は少し前に海岸で倒れていたのをルフィが見つけてくれたのよ」

ガープ「そうじゃったか！わしはガープ。ルフィのおじいちゃんじゃ！」

『Aと言います…』

と一礼する。

ガープ「そうか、Aか！して、何で海岸に倒れてたんじゃ？」

心の中全てを見透かされそうなほどの眼光で見られる。

『…わ、分からないんです…気付いたら、此処に居て、覚えてるのは、名前とこのお面くらいで…』

と恐怖で声が上ずりながらも答える。

が、暫く目つきは変わらない。

バレたかな…と内心バクバクしているが、これ以上はどうすることもできないのでじっと見つめ返す。

ガープ「…まぁ、色々あったんだろう。暫くはゆっくりしていくと言い！」

と何故か頭を撫でられた。

マキノ・ルフィ「「？？」」

『？』

ガープ「いや、暫くと言わずともいっそここに住めばいい！なぁ、マキノ！」

マキノ「えぇ、そうですね！きっとその方がにぎやかだわ！」

『い、いいんですか…？』

マキノ「えぇ、ルフィのお友達も増えるしね！」

ルフィ「お前弱そうだからなー」

ガープ「コラ、ルフィ！！」

と、とても痛そうな拳骨を食らっていた。

ルフィ「いてぇ！」

マキノ「あらあら」

これが日常茶飯事なのだろうか…

『…ふふっ、宜しくね！ルフィ君！』

ニコッと、心からの笑顔で挨拶を。

きっと、これから楽しくなりそうだ。

ルフィ「…おう！」