元赤髪海賊団の娘は記憶喪失のフリをして盃兄弟と出会う【ONE PIECE】 (ページ14)

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第12話ページ14

シャン「ん？あぁ…女…だよな…？」

ベック「なんでお頭が分からなくなってるんだよ」

シャン「いや、皆がAの事を男扱いするからな…」

マキノ「私ずっとA君の事男の子だと思ってました…」

シャン「と言うかA自体それを受け入れてる気がするからなぁ…」

と赤髪のシャンクスはしみじみと酒をあおりながらふと呟いた。

シャン「…まぁ、俺らにゃアイツは幸せにできなかったからな…。今が幸せなら、それでいい。」

ベック「お頭…」

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ASide

ルフィについて行くと一つの小さな小屋のような所に付いた。

ルフィ「ここが俺とじいちゃんの部屋だ。…ってもじいちゃんが返ってくるとき以外はあんま使わねーけどなー」

と言いながらドアを開けて「入れよ」と中へと促してくる。

『お、お邪魔します…！』

ルフィ「おう！」

ニッと笑ってルフィ君は家の奥へとはいっていった。

小屋のようだと思っていたが、入ってみると意外に広く、部屋数もまあまああった。

僕はちゃぶ台が置いてあるリビングのような部屋に残され、邪魔にならないように小さくなりながらちゃぶ台の前に座った。

暫く待っているとルフィ君はお水をもって戻ってきた。

ルフィ「あんま来ねェからこんなもんしかねェけど」

と言いながら僕の前に水を置いてくれる。

『ううん、有難うルフィ君！お構いなく…！』

と暫く、ルフィ君と楽しくおしゃべりをした。

ウタとの特訓や度胸試し、赤髪のシャンクスにどれだけ乗りたいか。

海賊にどれだけ憧れているかの旨など、沢山教えてくれた。

『ルフィ君は、そんなにあの海賊…さんたちの事が好きなんだね…！』

ルフィ「おう！俺もいつかシャンクスの船に乗って、いっぱい宝を奪って、悪い海賊どもをやっつけるんだ！！」

『そうなんだね！…でも、悪い海賊をやっつけるなら、ガープさんが言ってる“海軍”でも良いとは思うけど…海軍は正義の味方だし…』

ルフィ「ヤダ！！海軍は仕事だろ！俺は堅苦しい仕事はしたくねェ！」

『そ、そっか…ごめんね…』

ルフィ「いいぞ！許す」

『…ふふ、有難う』

ルフィ「おう！…ふあぁ。。」

『ふふ、そろそろ寝よっか？』

ルフィ「だな…布団はこっちだ…」

と一つの部屋に案内され、そこには2つの布団が畳んで置かれていた。

ルフィ「Aはじいちゃんの布団でいいか？」

『うん、大丈夫だよ』