元赤髪海賊団の娘は記憶喪失のフリをして盃兄弟と出会う【ONE PIECE】 (ページ11)

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第9話ページ11

山を進み続けて数十分。

気付けばゴミ山のようなところに出てきた。

何処だろう…ここ…

道に迷ったかな…と考えながら周りをキョロキョロする。

するとガサッと草むらから音がして急いで振り返る。

そこには見たことのない子供が2人、そこにいた。

？？「やべ、見つかった」

？？「どうするんだ？」

その二人の手元を見れば、子供が持つには多すぎるほどのお金が握られていた。

？？「…金持ってる所を見られたし…」

？？「「殺そう」」

『！？』

嫌なことがあって山に来たら何か大切なものを見ちゃってその結果殺されるって…どんだけ厄日なの！？

どうしよう、と考えていれば急に手を後ろに縛られて少し奥に入った木に括り付けられた。

早い…気付かなかった。

子供らしからぬ動きに、僕は目を奪われた。

…と、こんなことを思っている暇はない。

どうやって逃げるか考えなくては…

2人はと言えば…

どっちが僕を殺すかでもめている。

確かに動きは機敏で子供らしからぬ素早さと身のこなしだったが…

これでも元は海賊船に乗っていた。

それに悪魔の実の能力もある。

僕は小型ナイフを出して縄を切る。

2人「「！？」」

『えっと…良く分からないけど…なんか、大切なものを見てしまったことは謝るよ。…けど、殺される気はないかな…ごめんね』

と謝る。

2人はと言うと…

2人「「す、すげーー！！」」

と何故か目をキラキラさせた。

？？「刀なんて持ってなかったよな」

『う、うん…』

？？「じゃあどこから取り出したんだ？」

『の、能力…？』

と能力で刀やナイフや銃やを掌からポンポンと出してみる。

2人「「す、すっげぇぇぇぇ！！」」

と好奇心旺盛な表情をされる。

『そ、そんなに過ぎかな…エヘヘ…』

エース「俺はエース」

サボ「俺はサボだ！」

『ぼ、僕はA…』

エース「お前は気に入ったから俺たちの秘密を教えてやる。いいよな？」

サボ「あぁ、勿論だ！」

『秘密…？』

良く分からないけど、そんな簡単に信用されてもいいのかな…？

と思いながらもついてこいと言われて素直について行った。