検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:105,641 hit

8 ページ10

スティーブンside

少女の帰りが遅い
いつもならとっくのとうに帰ってきて夕食の支度を済ませ食べ始めている頃なのに
何かあったか?

テロに巻き込まれたとか…
まさか…俺みたいに誘拐されたとか?!

頭に誘拐されていく少女の姿が浮かぶ
部屋の周りをぐるぐる周り
玄関を行ったり来たりを繰り返す
まぁ こんなことしていても意味はないのだが…

見るからにひ弱そうでこの街には不釣あいな程普通の少女だ
何か事件に巻き込まれでもしていたら…
最悪なことした浮かばない

そしてふとある事を思った
なんで俺はこんなにも心配してるんだ?

いつもなら友達とでも楽しく遊んでいるのだろうとか バイトで帰りが遅くなってるだけだろうとしか思わないのに

きっとこれも猫になったせいだ
だからこんなにもあんな少女に情が湧くんだ

そん決めつけてまた部屋の中を歩き廻る

ガチャ



玄関から音がした
扉が開く音だ
玄関へと向かうとそこには怪我を負った
少女がいた

『あ…ただいま です…すぐに…夕食作りますね…』

覚束ない足取りで室内へと入る

血がポタリと床に落ちる
すぐに手当てをしなければ
そう思い救急箱のある棚へと飛び乗る

『?どうしました?蓮』

「にゃ!にゃー!」

『ここ ですか?…でもそこには救急箱ぐらいしか…あ…手当てしろって事ですか?』

「にゃ!」

『たしかに このままでは…衛生面的にアウトですね…』

棚を開け救急箱を取り出し手当てしていく
消毒液がしみるのか消毒している手がプルプルと震えている

「にゃー?」

『大丈夫です…慣れてますから』

慣れていると言って微笑む少女の顔は何処か悲しそうだった

ペットというものは飼い主を癒すものである
それならば 猫でいる間は
この少女が飼い主の間だけは隣にいよう
そう思った

「にゃ にゃにゃ〜」

『ふふ 何ですか?それ ふふふ』

「にゃ〜」

『おかしな蓮』

そう言って包帯を巻いた手で頭を撫でる
悪くない

『蓮は…すごく賢いんですね…
手当ても終わったし夕食作りますね』

「にゃ〜」

9→←7


おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
64人がお気に入り
設定タグ:血界戦線 , スティーブン ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

彼岸花(プロフ) - 智さん» そうなんですか?! 教えていただきありがとうございます 後程訂正させていただきます また 何かおかしな点があれば 教えていただけると幸いです (2018年5月22日 22時) (レス) id: be11954fe9 (このIDを非表示/違反報告)
- あの…5話で、嬉しい時に尻尾をふるのは犬で、猫は怒っている時に尻尾をふりますよ! (2018年5月22日 22時) (レス) id: f95649cda1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:彼岸花 | 作成日時:2018年2月11日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。