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主人公side
目を覚ますとそこは知らない場所だった
未だ痛みが残る首もと
体を起き上がらせるときにジャラリと金属の擦れる音が聞こえた
音のする方へと目をやる
それは自分の手それに首に付けられている枷に繋がる鎖だった
口にも違和感がある
どうやら猿轡がされている
暫く考え込むこと約2分
そうか 私ついに捕まってしまったんだ
薄暗いその空間に目が慣れてくる
目の前には鉄格子
まるで牢屋みたいだ
立ち上がり鉄格子の目の前へと行く
目の前にも牢屋がある
そこには数人の人間がいた
皆私同様に首に枷を付けられている
唯一違うのは手と猿轡だ
私だけ手枷と猿轡をしている
斜め右の牢屋には異界人がいた
これからどうなるのかそんなのバカでもわかる
私を追い回していた奴らは人身売買をしている
それなら答えはただ一つ私は売られるのだ
そして誰かの物になる
その場に座り込む
頭の中ではやり残した事が次々と出てくる
あぁ 最悪だ
口が塞がれていては何もできない
私は結局この力がなくとも何もできない
こんな力を押し付けられて…
なんとか元の生活に戻りたくてこの街に来て
手掛かりを探していたのに…
私はこの力が何なのかも知らない
ただ気味が悪くて 気持ち悪くて
平和な日々に戻ってほしくてこんな危険な街に来たのに…まるで此奴らの売り物になる為に来たみたいだ…
惨めな自分にイライラして手に力が入る
手に食い込むよう手枷が手首を締め付ける
そんなこんなしてるうちに牢屋の目の前の廊下から足音が聞こえて来た
其奴らは目の前で止まると目の前の牢屋を開け一人の少女の首に繋がる鎖を掴み外へと引っ張りだす
少女は目から涙を流し嫌だと抵抗するが成人男性に敵うはずもなく連れて行かれた
男共を睨みつけるように見つめていると一人の男が此方の視線に気づく
男「何だ?ガキ 特別だから何もされねぇと思ったら大間違いだぞ まずその目が気にくわねぇ」
男は牢屋の鍵を開けると中へと入り私の髪を鷲掴みし壁へと投げつける
『っう"…』
気持ちの悪い笑みを浮かべ私の脇腹を蹴り上げる 無力な自分への怒りと このまま此奴らの思うがままに品物にされる悔しさ けられた脇腹の痛み そんなものがぐちゃぐちゃになり気持ち悪い
次行きます
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彼岸花(プロフ) - 智さん» そうなんですか?! 教えていただきありがとうございます 後程訂正させていただきます また 何かおかしな点があれば 教えていただけると幸いです (2018年5月22日 22時) (レス) id: be11954fe9 (このIDを非表示/違反報告)
智 - あの…5話で、嬉しい時に尻尾をふるのは犬で、猫は怒っている時に尻尾をふりますよ! (2018年5月22日 22時) (レス) id: f95649cda1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彼岸花 | 作成日時:2018年2月11日 4時