猫な貴方と言葉の鎖

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主人公side

騒がしい街中を駆けてゆく
逃げる切るために選んだ人混みの中は思った以上に進みにくい
沢山の人にぶつかる
後ろを見ると未だ追いかけて来ている
しつこいな と思いつつ隠れる場所がないか周りを見渡す
目に入って来たのは一つのお店
人混み紛れその店へと入る
外を見ると追いかけて来た人達は通り過ぎていった

ひとまずこれで安心
そんな事を考えながら逃げ切るために入ったお店を見回す

周りにはゲージに入った犬や猫
鳥なんかもいる

どうやらペットショップの様だ

あたりを見回していると店員が怪しげに此方を見ていたので怪しまれない様動物を見て回る
そんな中ある猫が目に入る
その猫は綺麗な黒い毛並みに目元に傷がある
これは売り物として如何なものかと思いつつ見つめる

店「その子今日入ったんですよ
目元に傷はありますが他はなんら心配ありません 今ならお安くしときますよ」

いつのまに隣にいた店員が人の良さそうな笑みを浮かべ猫の説明する

その説明を聞きつつ
猫を見る
心地好さそうに寝ている
動物は嫌いではない それどころか大好きだ
中々起きない猫をただただ見つめる
すると猫が目を覚ました
その瞳は鈍い赤い色
綺麗だと思った
起きた猫は何やらボーっとしている

『…店員さん…この子ください』

店「はい では此方へどうぞ」

必要な物を買い
猫はゲージへと移され
手元へとやってくる

猫はというと何やら中で暴れていた

3→←1

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