氷翠と新人 ページ6
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私の両手には、生活必需品が詰まった大きな買い物袋が2つ。流石に重い。
『遅い……』
ずっしりとした重圧に腕が少し震えてきた頃、待ち人がようやく現れた
「待たせてごめんなさい！お金くれてありがとーございます」
『あなたが敵連合に入る気があるうちは、優しくしておきますよ』
金髪にボサボサのお団子ヘアー
非常に短いセーラー服の下からは、ナイフを隠し持つためのベルトが見え隠れしている
手に握られている紙袋には、恐らくダガーやナイフが入っているのだろう
全く、末恐ろしい10代が居たものだ。
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「そういえば、弔くんは私を仲間にしてくれるのでしょーか」
紙袋をプラプラさせながら歩く彼女は、そこまで心配していなさそうな口調でそう言った
まぁ、返事は後日と言っていたから……そういうのは大体断られるパターンが多い
『彼は幼稚ですから、悩んでいるのでしょうね』
「よーち、ですか？」
首をこてんと傾けて、不思議そうにこちらを見つめる彼女……トガは幼稚の意味が分かっていない。
高校の制服を着ていても、中身は中学生と変わりないようだ
『要するに……子供っぽいって事ですよ
考えはお粗末。世の中に爪痕を残すにはまだまだ青い』
私は買い物袋を抱えながら、彼女と2人路地裏を進んでいく
進めば進むほど暗く、人通りなんてものは減る。
「じゃぁ、なんでAサンは弔くんの所にいるんですか？ディスってるのに」
『ディスってる訳ではなく、今の彼の評価です
……言い方を変えましょう。幼いということは、彼はこれから変わっていくということ』
益々訳が分からないといった様子の彼女に、さらに補足する
『要するに、今はまだ単純な感情で動いている彼は進化していく
平和の象徴やヒーロー共に敗北している彼だからこそ、どんどん巨悪として成長するんですよ』
「なるほどー？」
よく分かってないなぁ。これは。
笑いながらスマホを取り出すと、液晶画面に通知が届いていた。黒霧のようだ
慣れた手つきでメールの内容を見て、私はまたクスリと笑う
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『ほら、君の事が大嫌いだと言いのけた彼からの言伝ですよ
"トガヒミコと荼毘を連合に引き入れる"だそうです。これからも宜しくお願いしますね』
その画面を見せた時の彼女の顔は、愉しそうに歪んでいた
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ぱぁ - 最高です!作者様才能の塊過ぎ…！ (2020年9月3日 16時) (
レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
満月(プロフ) - 最高でした...ご完結おめでとうございます (2019年3月23日 20時) (レス) id: f40b4f8e5c (このIDを非表示/違反報告)
猫田。(プロフ) - 蜜さん» リクエストありがとうございます！ (2019年3月18日 0時) (レス) id: 886ecd06bb (このIDを非表示/違反報告)
蜜(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく面白かったです！リクエストですが、完結後の爆豪を見てみたいです！ (2019年3月18日 0時) (レス) id: 67d1cef2b8 (このIDを非表示/違反報告)
藍鴉 - ヒーロー側についてほしいな〜。そんで、ラストは最初みたく普通に店開いて、雄英の絡んでない人たち(B組とか)に店に来店してほしい。 (2019年1月2日 19時) (レス) id: 7dd24527b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぱん | 作成日時：2018年8月25日 0時
