爆豪と ページ26
side 爆豪
ナイフを避け、メジャーを弾き飛ばし、クソ仮面の手を爆破する。
「ハァ…ハァッ……」
６対１の危機的状況。
緊急事態だ。コイツらだってなりふり構わず俺を獲るのに躍起になってる。
それにオールマイトは、俺がいるから戦いにくい
バキリ、地面から音がした。
それを合図に跳躍して氷を足場に体制を立て直す。
『……』
戦闘に加わらず、地面に手を当てて氷柱を出すだけのアイツが目に入る。
アレだけの戦闘力があるのにヘボい攻撃しか出さねぇ。加えてその攻撃は、今や俺の足場になっているだけ。
何を、考えてんだ
また現れた氷柱を蹴って、ナイフを叩き落とす。相手との距離が詰められない分、俺の攻撃も決定打にはならない。
クソ、クソックソが！！！
焦りを積もらせながら、ただひたすらに応戦していく。
終わりの見え無い戦闘が、続く
普段鍛えている身体でさえ少しずつ音を上げてきている。何か、方法は＿＿＿＿ッ
.
バキッ
左から、冷気が肌に伝わった。
ほぼ反射でその場から距離を取ると、俺のいた場所には氷山の一角がそびえ立っている。
『勝己』
その方向には、氷野郎が立っていた。
その表情は怒りでもなく、かといって楽しそうと言う訳では無い。
限りなく、無に近かった。
次の瞬間
「来い！！」
戦場に響く、バカ丸出しのデカい声。
上空から俺を呼んだのは、クソうるせぇクソ髪……切島だ。
「行かせるか……ッ」
だが、俺の掌に指が触れる。
小指と薬指、そして中指。乾燥した冷えた指が掌を掴む。
残り2本、少しでも触れれば終わる。
「ックソ！！」
だがここで時間が過ぎればアイツらも、俺も足枷になるだけだ。だが、打開策は見当たらない。
俺に差し出された手を見つめ、息を飲んだ
その時だ
身体が急に左に引かれ、指が離れた。
抱き寄せられた肩に触れる指は、アイツとは違って暖かい。
『勝己、行け！！！』
爆破の勢いで、上空に飛び出した。
すぐさまアイツらの姿が大きくなっていき、切島の手を掴む。
「……ッ」
一瞬だけ確認した、アイツは
『っあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞ！！！』
俺を掴んだ右腕が、塵のように崩れていく中で激痛に顔を歪めていた。
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ぱぁ - 最高です!作者様才能の塊過ぎ…！ (2020年9月3日 16時) (
レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
満月(プロフ) - 最高でした...ご完結おめでとうございます (2019年3月23日 20時) (レス) id: f40b4f8e5c (このIDを非表示/違反報告)
猫田。(プロフ) - 蜜さん» リクエストありがとうございます！ (2019年3月18日 0時) (レス) id: 886ecd06bb (このIDを非表示/違反報告)
蜜(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく面白かったです！リクエストですが、完結後の爆豪を見てみたいです！ (2019年3月18日 0時) (レス) id: 67d1cef2b8 (このIDを非表示/違反報告)
藍鴉 - ヒーロー側についてほしいな〜。そんで、ラストは最初みたく普通に店開いて、雄英の絡んでない人たち(B組とか)に店に来店してほしい。 (2019年1月2日 19時) (レス) id: 7dd24527b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろんぱん | 作成日時：2018年8月25日 0時
